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「Dukascopy Japanのスプレッドは高いの?安いの?」
「スプレッド以外に手数料はかかるの?」
そんな疑問にお答えします。
この記事の内容
スプレッドの基礎知識
Dukascopy Japanのスプレッド
Dukascopy Japanの手数料
Dukascopy Japanは、スプレッド以外に取引手数料がかかります。
現在の日本国内のFX会社では、スプレッド以外に手数料がかからないのが一般的です。
そのため、取引手数料をスプレッドと含めると、他社より取引コストがやや高めとなります。
取引手数料は、資産額と取引金額などによって、段階的に安くなるディスカウント方式となっています。
少し複雑で分かりにくいので、今回はDukascopy Japanのスプレッドと手数料について詳しく解説していきます。
Dukascopy Japanのスプレッド
Dukascopy Japanのスプレッドは、原則固定ではありません。変動性を採用しているので、スプレッドが常に広がったり狭まったりしています。だからといって、他社よりスプレッドにおいて不利というわけではありません。
変動制ではあるものの、スプレッドは業界最狭水準といえます。例えば、米ドル/円の2020年12月のスプレッドの実績値は、欧州時間と米国時間の7時~21時だと、0.2銭から広がっても0.5銭までです。他社で原則固定の場合でも、相場の急変動でスプレッドが広がることもありますので、他社と大きな差はないと言えるでしょう。
それでは、Dukascopy Japanのスプレッドについて、詳しく解説していきます。まずは、スプレッドの基礎知識から見ていきましょう。
スプレッドの基礎知識
スプレッドとは、売値と買値の差のことで、スプレッドはFX会社にとって実質的な手数料となります。
上の図はDukascopy Japanの取引画面の一部ですが、米ドル/円の売値と買値です。売値と買値に0.001円の差がありますが、これがスプレッドになります。
スプレッドは、一般的に「銭」か「pips」の単位で表記されます。0.01円=1銭=1pipsとなるため、0.001円は0.1銭もしくは0.1pipsということです。
スプレッドが0.1銭のときに、10,000通貨を新規注文して価格が変わる前に決済した場合は、どのくらいの損益になるでしょうか?
建値が104.621円ですが、スプレッドが0.1銭なので、決済値は104.620となり0.001円のマイナスです。あとは取引数量によるので、10,000通貨×0.001円=10円のため、損益はマイナス10円となります。同様の条件の場合、1,000通貨の取引なら損益はマイナス1円ということです。
たとえば、スプレッド1.2銭だと10,000通貨で120円になってしまいます。そのため、デイトレードのような1日に何度も取引をするような取引スタイルの場合は、スプレッドが狭いほうが有利といえます。
Dukascopy Japanのスプレッド一覧
通貨ペア | レンジ | 中央値 |
USD/JPY | 0.1~0.7 | 0.4 |
AUD/JPY | 0.4~1.3 | 0.8 |
CAD/JPY | 0.8~2.3 | 1.5 |
CHF/JPY | 1.1~3.4 | 2.2 |
EUR/JPY | 0.4~1.3 | 0.8 |
EUR/USD | 0.2~0.7 | 0.4 |
GBP/JPY | 1.3~2.9 | 2.1 |
GBP/USD | 0.6~1.7 | 1.1 |
NZD/JPY | 0.6~1.5 | 1.0 |
TRY/JPY | 0.7~5.1 | 2.9 |
ZAR/JPY | 0.4~2.3 | 1.3 |
上の表は、主要通貨ペアのスプレッドの実績値になります。2021年1月16日~2021年1月22日の全取引時間から集計したものです。
たとえば、米ドル円の業界最狭水準が0.2銭なので、変動制ではあるもののそこまで極端に広がるわけではありません。
ただし、Dukascopy Japanはスプレッド以外に、取引手数料がかかるので注意が必要です。
Dukascopy Japanのスプレッドに関する注意点
スプレッドの注意点として、スプレッドが拡大しやすいタイミングがあります。相場が急変したときや、指標が発表されたときは、スプレッドが想定以上に広がる可能性があるのです。
ほかにも、国内外の市場休場日や、休日明けのマーケットオープン時やクローズ時などで、市場流動性が低下しているときなどもスプレッドが広がりやすいので注意しましょう。
上記のことから、重要な指標発表時や土日などの取引できない時間帯の前後は、取引を控えたほうが無難と言えるでしょう。
Dukascopy Japanの手数料
Dukascopy Japanで取引する場合は、スプレッド以外にも取引手数料がかかります。
取引金額100万円あたり片道最大25円が、取引手数料として差し引かれるのです。
「預け金総額」「純資産額」「取引金額」に応じて、段階的に安くなるディスカウント方式となっていて少し複雑です。
Dukascopy Japanの取引手数料と、そのほかの手数料についても詳しく解説していきます。
取引手数料
Dukascopy Japanの取引手数料は、以下の通りです。
取引手数料(片道) | 預け金総額 | 純資産額 | 取引金額 |
25円 | 50万円未満 | 50万円未満 | 5億円未満 |
24円 | 50万円以上 | 50万円以上 | 5億円以上 |
23円 | 100万円以上 | 100万円以上 | 10億円以上 |
22円 | 250万円以上 | 250万円以上 | 25億円以上 |
18円 | 500万円以上 | 500万円以上 | 50億円以上 |
16円 | 2,500万円以上 | 2,500万円以上 | 250億円以上 |
15円 | 5,000万円以上 | 5,000万円以上 | 500億円以上 |
14円 | 1億円以上 | 1億円以上 | 1,000億円以上 |
12円 | 5億円以上 | 5億円以上 | 2,000億円以上 |
10円 | 10億円以上 | 10億円以上 | 4,000億円以上 |
「預け金総額」「純資産額」「取引金額」のいずれかの基準を満たすと、それに応じて手数料が安くなります。
たとえば、預け金総額と純資産額が50万円未満でも、取引金額が25億円以上なら片道22円になります。どれか1つでも達成していれば、それを基準に取引手数料が決まるということです。
取引金額100万円あたり片道最大25円となるため、新規注文をして決済すると往復最大50円ということです。手数料が最大の25円になる基準で、米ドル/円を往復で取引した場合は、以下のようになります。
銘柄 | 取引数量 | スプレッド | 手数料 | 純損益 |
米ドル/円 | 1,000通貨 | 0.2銭 | 5円 | -7円 |
10,000通貨 | 0.2銭 | 50円 | -70円 | |
50,000通貨 | 0.2銭 | 250円 | -350円 |
Dukascopy Japanのスプレッドは業界最狭水準に近いのですが、手数料を含めて考えると実際は、0.7銭前後のスプレッドと同等になります。
そのため、他社と比べると取引コストはやや高めと言えるでしょう。
入金手数料
口座に入金しなければ取引を開始することはできませんが、Dukascopy Japanの入金方法は2種類あります。
銀行の窓口やATMから振り込む「通常入金」と、インターネットバンキングから即時入金できる「クイック入金」の2種類です。
入金する際はどちらも、初回入金可能額と追加入金可能金額が、1万円以上決められているので注意しましょう。
それでは、2種類の入金方法について、詳しく解説していきます。
通常入金
通常入金は、口座開設完了時に割り当てられる自分専用の口座に、振り込むことになります。
一般的なお金の振り込みと同じで、振込手数料がかかりますが、残念ながら自己負担です。
さらに、入金が確認されなければ取引口座に反映されないため、1~2営業日の日数がかかってしまいます。
クイック入金
クイック入金の場合、手数料は無料です。24時間利用可能で、入金の反映に日数もかかりません。
何らかの事情があって、インターネットバンキングを利用できない人以外は、クイック入金を利用した方がいいでしょう。
クイック入金が可能な銀行は、以下の6行です。
- 三菱UFJ銀行
- 三井住友銀行
- ゆうちょ銀行
- ジャパンネット銀行
- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
クイック入金は、土日祝祭日を問わず24時間リアルタイムで即時入金できますが、Dukascopy Japanのメンテナンス時間は利用できないので注意しましょう。
出金手数料
出金手数料は無料で、1円単位から一部出金することも、全額出金することもできます。
ただし、出金先の金融機関情報が間違っていたりして、送金エラーになった場合は、手数料を負担しなければいけないので注意が必要です。
ちなみにDukascopy Japanの口座は、JForex口座とMT4口座の2つの口座があります。
資金を移したい場合は、わざわざ出金してから入金する必要はなく、資金振替で資金を移すことが可能です。
資金振替も、手数料無料で利用できます。
口座開設手数料と維持手数料
Dukascopy Japanは口座を開設するときの手数料も、年会費などのような口座を維持するための手数料も無料です。
取引を開始して初めて手数料などの費用がかかります。そのため、口座を開設して持っているだけなら、特にデメリットはありません。
Dukascopy Japanのスプレッド・手数料のまとめ
ポイント
- スプレッドとは売値と買値の差のこと
- Dukascopy Japanのスプレッドは変動性
- Dukascopy Japanはスプレッド以外に取引手数料がかかる
Dukascopy Japanの、各種手数料は、以下の表のとおりです。
口座開設手数料 | 無料 |
口座維持手数料 | 無料 |
取引手数料 | 取引金額100万円あたり片道最大25円 |
入金手数料 | クイック入金:無料 銀行入金:各銀行の振込手数料 |
出金手数料 | 無料 |
この記事では、Dukascopy Japanのスプレッドと手数料について解説してきました。
Dukascopy Japanは、スキャルピングを公式に認めているFX会社です。
スキャルピングは、システムに負荷がかかってしまうこともあり、多くのFX会社で禁止されています。
ただし、スキャルピングをするには、スプレッドと取引手数料を合わせた取引コストがネックかもしれません。
Dukascopy Japanの取引手数料は、取引金額や資産額に応じたディスカウント方式になります。
そのため、十分な資産があって大きい金額で取引したい人に有利です。
短期で取引するにはコストがやや高めになってしまうので、中長期で大きい金額での取引をメインにするのがおすすめです。
少額だと取引コストが割高になってしまうデメリットはありますが、Dukascopy Japanは高機能な取引ツールのMT4が使えて、全48種類の豊富な通貨ペアの取引ができます。
ぜひこの機会に、口座開設を検討してみてはいかがでしょうか。