疑問
・外為オンラインでレバレッジを設定したい場合どうすればいいの?
・外為オンラインでレバリッジを変更する方法が知りたい
・レバレッジって何かよくわからない
という方も多くおられるのではないでしょうか。
レバレッジについて把握していないと、想定以上の損害が出たり、ロスカットに合う可能性が高まってしまいます。
この記事では、外為オンラインのレバレッジのルールや設定方法、変更方法をご紹介しています。また、初心者の方でも分かりやすいよう、レバレッジの基本情報も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
この記事で分かること
・レバレッジとは
・レバレッジのメリット・デメリット
・外為オンラインのレバレッジのルール
・外為オンラインのレバレッジの設定方法・変更方法
・レバレッジをかける際の注意点
レバレッジの基本知識
まずはレバレッジとは何か、レバレッジを使うことにはどんなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介します。
レバレッジとは
レバリッジとは「てこの原理」という意味で、レバレッジを使うことで少ない資金で大きな取引を行えます。
例
例えば最小取引単位が10,000通貨、米ドル/円が100円の場合、本来なら10,000通貨×100円=100万円の資金を用意しないと取引を開始できません。
ただ実際には、FXはレバレッジをかけられるので、10,000通貨×100×0.04(4%)=4万円から取引を行えます。このケースのレバレッジは25倍です。
レバレッジのメリット
レバレッジのメリットには以下のようなものがあります。
ポイント
- 少ない資金で大きな取引が可能である
- 勝った場合利益率が高い
先ほどご紹介したように、レバレッジをかければ少ない資金で多くの通貨の売買が行えます。
また、少ない資金で大きなお金を運用するので、想定通り利益が出た場合の利益率が高いのも特徴です。
例えば、米ドル/円を1ドル100円で10,000通貨買い、1ドル102円で売った場合の利益率をレバレッジなしとレバレッジ25倍のときで比較すると以下の通りになります。
レバレッジなし | レバレッジ25倍 | |
最低限必要な資金 | 100万円 | 4万円 |
利益 | 2万円 | 2万円 |
利益率 | 2% | 50% |
少ない資金でも大きな利益を狙えるのがメリットだと言えるでしょう。
レバレッジのデメリット
レバレッジのデメリットとしては
デメリット
- 損失が大きくなりやすい
- スワップポイントの支払額が大きくなる
などが挙げられます。リスク管理に関わる部分なので、しっかり把握した上でレバレッジをかけましょう。
損失が大きくなりやすい
レバレッジのメリットとして、少ない資金で高い利益率を上げられることをご紹介しましたが、予想と反して損をしてしまったときの損害も同様に大きくなります。ハイリスクハイリターンという訳です。
そのため、一般的に初心者の方は2~3倍までにしておくのが安心だと言われています。レバレッジのかけ過ぎには注意しましょう。
スワップポイントの支払額が大きくなる
FXでは、スワップポイントという通貨間の金利差調整分で利益を出す戦略もあります。
ただ、このスワップポイントは低金利の通貨を売って高金利の通貨を売る場合は受け取れますが、高金利の通貨を買って低金利の通貨を売る場合は支払わなくてはなりません。
このスワップポイントの受取額や支払額もレバレッジに応じて大きくなるため、スワップポイントの支払いが発生するようなトレードを行う際には計算に入れる必要があります。
ちなみに、スワップポイントの受け取り・支払いはニューヨーククローズをまたいでポジションを保有している場合にのみ発生します。
外為オンラインのレバリッジのルールは?
ここからは、外為オンラインのレバレッジのルールについて解説していきます。
外為オンラインのレバレッジは最大何倍?
外為オンラインのレバレッジは、最大25倍です。1~25倍の間で調整が可能です。
外為オンラインのレバレッジの計算方法
レバレッジは以下の計算式で算出されます。
計算式
レバレッジ=総取引金額÷口座資産(預託金)
例えば、口座資金が20万円、1ドル=100円の状態で、米ドル/円を1万通貨運用した場合
100円×10,000通貨(総取引金額)÷20,000万円(口座資金)=5
レバレッジは5倍になります。
外為オンラインのレバレッジの設定方法・変更方法
外為オンラインのレバレッジの設定方法
レバレッジは先ほどご紹介したレバレッジ=総取引金額÷口座資産(預託金)で計算されます。
何かボタンをクリックしてレバレッジ設定を行う、ということはありません。
自動的に設定されます。
外為オンラインのレバレッジの変更方法
レバレッジを変更したい場合は、
変更方法
- 口座資金を調整する
- 取引金額を調整する
いずれかの方法で行います。
例えば、口座資金が10万円、1ドル=100円、米ドル/円を2万通貨運用した場合のレバレッジは20倍です。
口座資金を20万円に増やせば、100円×20,000通貨(総取引金額)÷20,000万円(口座資金)=10で、レバレッジは10倍に下がります。
また、口座資金は10万円のままでも取り引き通貨を1万枚に減らせば、100円×10,000通貨(総取引金額)÷10,000万円(口座資金)=10で、レバレッジは10倍に下がります。
ポイント
口座資金を増やす、もしくは取引金額を減らすとレバレッジは下がる
口座資金を減らす、もしくは取引金額を増やすとレバレッジは上がる
ことを頭に入れておきましょう。また、取引金額は取引数量だけでなく日々変動する為替レートにも影響されることから、一定ではないので注意が必要です。
外為オンラインでレバレッジを使うときの注意点
レバレッジをかける場合は、証拠金判定とロスカットに注意しましょう。
レバレッジの倍率が高いと、証拠金判定やロスカットでポジションを失う可能性も高くなります。
外為オンラインの個人口座には4つのコースがあり、口座開設時にどのコースにするか選択します。
コースによって証拠金判定とロスカットのルール、最小取引単位が異なりますよ。
それぞれのコースの特徴は以下の通りです。
L25R | L25Rmini | L25 | L25mini | |
取引単位 | 10,000通貨 | 1,000通貨 | 10,000通貨 | 1,000通貨 |
ロスカット値 | 取引証拠金×100% | 取引証拠金×100% | 取引証拠金×20% | 取引証拠金×20% |
証拠金判定 | 随時 | 随時 | 1日1回 | 1日1回 |
※南アフリカランド/円、メキシコペソ/円の取引単位は、L25R・L25コース100,000通貨、L25Rmini・L25miniコース10,000通貨です。
また、外為オンラインの法人口座には2つのコースがあります。
法人50コース | 法人25コース | |
ロスカット値 | 取引証拠金×50% | 取引証拠金×25% |
外為オンラインの証拠金判定
ここからは、証拠金と証拠金判定について解説します。
証拠金とは
証拠金とはFX会社に預けるお金のことで、証拠金判定時に必要証拠金を下回るとその時点で持っているポジションすべてが強制決済されてしまいます。
レバレッジの倍率が高いときは特に、この必要証拠金を下回らないように注意しなくてはなりません。
必要証拠金がいくらなのかは、通貨ペアや価格レートにより異なり、外為オンラインの場合公式ホームページの取引要綱詳細にて確認できますよ。
また、以下の計算式で算出されています。
計算式
- 対円 値洗いレート×取引金額×4%
- 対円以外の通貨ペア 第一通貨の対円値洗いレート×取引金額×4%
一部ですが2021年1月22日の外為オンラインの個人口座の取引証拠金をご紹介します。日々変動するため、あくまで参考にしてください。
通貨ペア | L25コース・L25Rコース | L25miniコース・L25Rminiコース |
米ドル/円 | 41,400円 | 4,140円 |
ユーロ/円 | 50,400円 | 5,040円 |
英ポンド/円 | 56,900円 | 5,690円 |
豪ドル/円 | 32,200円 | 3,220円 |
NZドル/円 | 29,900円 | 2,990円 |
豪ドル/スイスフラン | 32,200円 | 3,220円 |
豪ドル/NZドル | 32,200円 | 3,220円 |
豪ドル/米ドル | 32,200円 | 3,220円 |
ユーロ/カナダドル | 50,400円 | 5,040円 |
外為オンラインは証拠金判定のタイミングがコースによって違う
証拠金判定では、その名の通り証拠金が足りているか判定が行われます。
この証拠金判定のタイミングで、「口座に入れている資金±評価損益-出金依頼額」が必要証拠金に満たなかった場合、すべてのポジションが強制決済されてしまいます。
また、その時点で未約定の注文も取り消されます。
外為オンラインの場合、証拠金判定のタイミングがコースにより異なり、
ポイント
- L25Rコース・L25Rminiコースは随時
- L25コース・L25miniコースは1日1回午前6:45(米国サマータイム適用期間中は午前5:45)
に実施されます。ただ、厳密にいうとL25Rコース・L25Rminiコースはロスカット値と必要証拠金が同じため、ロスカットでの強制決済となります。
外為オンラインのロスカット
ロスカットとは、損失が一定比率以上出た場合強制的に決済されるというルールのことです。その時点で持っているポジションすべてが強制決済され、未約定の注文は取り消されます。意図していない場面で決済されてしまうというデメリットはありますが、損失が大きくなりすぎるのを防いでくれます。
外為オンラインの場合、このロスカットされる値もコースにより異なります。
ポイント
- L25R・L25Rminiコース・・・取引証拠金×100%
- L25・L25miniコース・・・取引証拠金×20%。
L25・L25miniコースのロスカット値は取引証拠金×20%と低く設定されています。ただ取引証拠金の判定時刻に取引証拠金を下回っていると強制決済されるので、L25・L25miniコースを利用する方は、
ポイント
- 取引証拠金判定時刻までは取引証拠金×20%まで強制決済されない
- 取引証拠金判定時刻(午前6:45、米国サマータイム適用期間中は午前5:45)を超えてなお取引証拠金を下回っていれば、証拠金判定にて強制決済される
ことを頭に入れておきましょう。
FXを行う際はレバレッジが高いと少しの価格変動で証拠金判定やロスカットによる強制決済が起こりやすくなることも考慮しつつレバレッジを調整してくださいね。
まとめ
この記事では、レバレッジの基本ルールと外為オンラインのレバレッジについて解説してきました。簡単にまとめると外為オンラインのレバレッジルールは以下の通りです。
- 外為オンラインの最大レバレッジは25倍
- レバレッジは口座資金額もしくは、取引金額を調整してコントロールする
- 外為オンラインの個人口座には4つコースがあり、ロスカット値や証拠金判定のタイミングが異なる
レバレッジを使うと少ない資金で大きな取引を行えます。想定通り利益が出た場合のリターンが大きい反面、損失も大きくなることを理解して調整しましょう。
また、口座資金に対して取引額が大きいレバレッジの倍率が高い状態だと、ロスカットや証拠金判定で強制決済される可能性が高まるというリスクも想定しておきましょう。
一般的に初心者の方は、レバレッジを掛けないか、2~3倍にしておくと良いと言われていますよ。無理のないトレードを心がけると良いでしょう。
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1,000通貨から取引できるコースもありますよ。
ぜひ検討してくださいね。