疑問
・外為オンラインでFXを始めるのにいくら必要?
・外為オンラインは何通貨から取引できるの?
・外為オンラインで取引を始めるためにはいくら必要か知りたい
という方も多くおられるのではないでしょうか。
外為オンラインには、L25、L25R、L25mini、L25Rminiコースという4つのコースがあり、コースによって1ロット何通貨かや最低証拠金の金額が異なります。
この記事では、そんな外為オンラインのロットや最低証拠金について詳しく解説しています。どのコースにしようか迷っている方も、ぜひ参考にしてください。初心者の方にも分かりやすいよう証拠金判定やロスカットについても触れています。
この記事で分かること
・外為オンラインでは1ロット=何通貨なのか
・外為オンラインの最大・最小ロットは何通貨か
・外為オンラインの取引には最低いくら必要なのか
ロットとは
FXにおいてロット(Lot)は、通貨の数量を表す単位として用いられます。1ロット、2ロット、100ロットなどと使用しますよ。
そして、1ロットが何通貨なのかはFX会社により異なります。この部分にややこしさを感じる人も多いのではないでしょうか。1ロット=1,000通貨のFX会社もあれば、1ロット=10,000通貨のFX会社もあるんです。
また、なぜロットという単位を使うのか不思議に思われる方もおられるでしょう。ロットを使うことで、慣れれば分かりやすくなるというメリットがあります。
注文の際通貨が単位だと10,000など0をたくさん打たなくてはいけません。1ロット=10,000通貨と定義してでおけば、1と入力するだけで済みます。誤発注しにくくなるのです。
ロット=最小取引単位ではない
1ロット=最小取引単位ではありません。1ロット=何通貨なのかや、最小取引単位が何通貨なのかは、FX会社により異なります。
例えば、
・A社 1ロット=10,000通貨、最小取引単位=10,000通貨
・B社 1ロット=10,000通貨、最小取引単位=1,000通貨(0.1ロットから注文が可能)
・C社 1ロット=1000通貨、最小取引単位=1000通貨
・D社 ロットという単位は使用しない(通貨を利用)
などと違いがあります。口座作成時にあらかじめホームページなどを確認しておくとよいでしょう。
外為オンラインでは1ロット=何通貨?
外為オンラインでは、1ロットが何通貨かがコースによって異なります。
コースは口座開設時に選択でき、後で変更することも可能です。
1ロットが何通貨かということと最小取引単位、そのほかの違いをコースごとに表にまとめました。
L25R | L25Rmini | L25 | L25mini | |
1ロットの通貨数 | 10,000通貨 | 1,000通貨 | 10,000通貨 | 1,000通貨 |
最小取引単位 | 10,000通貨 | 1,000通貨 | 10,000通貨 | 1,000通貨 |
ロスカット値 | 取引証拠金×100% | 取引証拠金×100% | 取引証拠金×20% | 取引証拠金×20% |
証拠金判定 | 随時 | 随時 | 1日1回 | 1日1回 |
また、例外として南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は、L25R・L25コースは1Lot=100,000通貨、L25Rmini・L25miniコースは1Lot=10,000通貨と定められています。
外為オンラインの最大・最小ロットは何通貨?
最大ロット、最小ロットはFX会社によって異なる
最大ロットとは、一度の取引で注文できる最大の通貨量のことです。また、最小ロットとは、一度の取引で注文できる最小の通貨量のことです。
最大ロット、最小ロットもFX会社により異なります。
外為オンラインの最小ロット
外為オンラインの最小ロットは
ポイント
- L25Rコース、L25コース・・・1ロット(=10,000通貨)
- L25Rminiコース、L25miniコース・・・1ロット(=1,000通貨)
です。
外為オンラインの最大ロット
外為オンラインの1回の発注における最大ロットは、500ロットです。
ポイント
- L25コース、L25Rコース・・・500ロット(=通貨5,000,000通貨)
- L25miniコース、L25Rminiコース・・・500ロット(=500,000通貨)
多くの通貨数を動かしたい方は通常コースを、比較的少ない資金で取引を行いたい方はminiコースを選ぶとよいでしょう。
外為オンラインの取引には最低いくら必要?
FX取引を始めるために必要な資金は、最小取引単位×価格レートではありません。レバレッジを使うことで、必要な資金額を減らせます。
少ない資金で取引を行うことも可能なのです。
ただ、取引証拠金を超える金額を口座に入金する必要があります。
ここからは、外為オンラインで取引を始めるために最低いくら必要なのかを解説していきます。
取引証拠金
取引証拠金とは
取引証拠金とは、ポジションを維持するために必要なお金のことです。取引証拠金が不足していると注文できません。外為オンラインの場合、「注文可能数が0です」などと表示されます。
取引証拠金はFX会社や、日によって異なる
取引証拠金の金額は、FX会社や通貨ペア、また価格レートが変動するためその日ごとに異なります。
ただ、証券会社は金融商品取引業等に関する内閣府令に定める「FX証拠金規制」により、個人口座の場合取引金額の4%以上の証拠金を預かることが義務付けられているため、4%以下に設定している会社はありません。
外為オンラインの取引証拠金はいくら?
外為オンラインの取引証拠金がいくらかは取引要綱詳細にて確認できます。
外為オンラインでは取引証拠金は、
ポイント
- 対円 値洗いレート×取引金額×4%
- 対円以外の通貨ペア 第一通貨の対円値洗いレート×取引金額×4%
で計算されます。
2021年1月22日の外為オンラインの個人口座の取引証拠金は、以下の通りでした。
通貨ペア | L25コース・L25Rコース | L25miniコース・L25Rminiコース |
米ドル/円 | 41,400 | 4,140 |
ユーロ/円 | 50,400 | 5,040 |
英ポンド/円 | 56,900 | 5,690 |
豪ドル/円 | 32,200 | 3,220 |
NZドル/円 | 29,900 | 2,990 |
豪ドル/スイスフラン | 32,200 | 3,220 |
豪ドル/NZドル | 32,200 | 3,220 |
豪ドル/米ドル | 32,200 | 3,220 |
ユーロ/カナダドル | 50,400 | 5,040 |
(※日々変動するため、あくまで参考にしてください)
もしこの取引証拠金と同額の資金を口座に入れてトレードを行うと仮定した場合、レバレッジは25倍になります。
レバレッジとは
レバレッジとは「てこの原理」という意味で、レバレッジを使うことによって少ない資金で大きな取引を行えるようになります。
レバレッジは以下の計算式で算出され、取引数量の調整や入金金額の調整にて加減できます。
ポイント
レバレッジ=総取引金額÷口座資産(預託金)
例えば、口座資金が10万円、1ドル=100円の状態で、米ドル/円を1万通貨運用した場合
100,000÷10,000=10
レバレッジは10倍になります。外為オンラインでは、レバレッジを約1~25倍の範囲で調節できます。
レバレッジが高いとどうなるの?
レバレッジが高い状態だと、勝ったときのリターンも負けた時の損失も大きくなります。また、証拠金判定やロスカットでポジションを失うリスクが高くなります。
そのため、取引証拠金ぎりぎりで取引をするのではなく、ある程度資金に余裕を持たせておくのが一般的です。
証拠金判定とは?
証拠金判定とはその名の通り、取引証拠金が足りているか判定を行うものです。
外為オンラインの場合、L25Rコース・L25Rminiコースは随時、L25コース・L25miniコースの場合は1日1回午前6:45(米国サマータイム適用期間中は午前5:45)に行われます。
証拠金判定の際、「口座に入れている資金±評価損益-出金依頼額」が必要な取引証拠金より少なかった場合、持っているすべてのポジションが強制的に決済されてしまいます。
また、その時点で未約定の注文も取り消されてしまいます。
ただ、厳密にはL25Rコース・L25Rminiコースはロスカット値と証拠金判定のラインが同じため、ロスカットでの強制決済となります。
ロスカットについて
ロスカットとは、損失が一定比率以上でた場合強制的に決済されるというルールのことです。その時点での保有ポジションすべてと、未約定の注文が取り消されます。
トレーダーの意図していないタイミングで強制決済されてしまいますが、損失が大きくなりすぎるのを防いでくれますよ。
ロスカットを回避する方法は、
- 資金に余裕を持たせる
- ロスカット前に自分でポジションを整理する
ことです。
資金を用意する際は、証拠金判定とロスカットで強制決済される可能性を考慮するのが良いでしょう。
外為オンラインの場合、
ポイント
- L25R・L25Rminiコース・・・取引証拠金×100%
- L25・L25miniコース・・・取引証拠金×20%
でロスカットが実行されます。
L25・L25miniコースのロスカット値が取引証拠金×20%と低いのが特徴です。ただ先ほどご紹介したように、取引証拠金の判定時刻に取引証拠金を下回っていると強制決済されます。L25・L25miniコースの判定時刻は、1日1回午前6:45(米国サマータイム適用期間中は午前5:45)なので、L25・L25miniコースの場合、
ポイント
- 取引証拠金判定時刻までは取引証拠金×20%まで強制決済されない
- 取引証拠金判定時刻を超えてなお取引証拠金を下回っていれば、証拠金判定にて強制決済される
となります。ぎりぎりまで強制決済されないのがメリットです。反面、強制決済が遅くなるため損失が大きくなるリスクもあります。ややこしいと感じる方は、シンプルなL25R・L25Rminiコースを選択するのが良いでしょう。
結局、外為オンラインの取引にはいくら必要なの?
ここまで、外為オンラインのルールやFXの仕組みなどを解説してきました。まとめると外為オンラインの取引には、「取引証拠金以上の資金が必要」です。
ただし、取引証拠金と資金がほぼ同額だと
ポイント
・レバレッジが25倍になり損失発生時のリスクが高い
・証拠金判定やロスカットでポジションを失うリスクが高い
です。
わずかな値動きで強制決済されないためにも、余裕を持たせて入金するのが無難です。初心者の場合一般的に、レバレッジ2~3倍程度が安心だと言われています。
まとめ
この記事では、外為オンラインのロットや取引の最低証拠金についてご紹介しました。
外為オンラインのロットについて簡単にまとめると、以下の通りです。
まとめ
- 外為オンラインのロットは、L25コース・L25Rコースは1ロット=10,000通貨(南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は、1Lot=100,000通貨)
- L25miniコース・L25Rminiコースは1ロット=1,000通貨(南アフリカランド/円、メキシコペソ/円は、1Lot=10,000通貨)
- 外為オンラインの最小ロットは、1ロット
- 外為オンラインの最大ロットは、500ロット
また、取引の最低証拠金は
まとめ
- 対円 値洗いレート×取引金額×4%
- 対円以外の通貨ペア 第一通貨の対円値洗いレート×取引金額×4%
で計算されます。FX取引においてロットや取引証拠金は大切な部分なので、しっかり理解してから始めるのがよいでしょう。
外為オンラインには最小取引単位やロスカット値、証拠金判定のタイミングが違う4つのコースが用意されているので、自分に合ったルールを選べますよ。せひ、検討してみてくださいね。