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- インヴァスト証券のスプレッドってどのくらい?
- インヴァスト証券で自動売買取引をするときの手数料は高いの?安いの?
などの疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。この記事では以下のことを解説しています。
トライオートFXやシストレ24を始めようと思っている方、インヴァスト証券のスプレッドや手数料が知りたい方、などの参考になると思いますので、ご一読ください。
インヴァスト証券のスプレッド・手数料と口座の特徴
インヴァスト証券で行えるFXの自動売買取引口座は以下の3種類です。
自動売買取引口座
- トライオートFX
- トライオートETF
- シストレ24
それぞれ1つずつ解説していきます。
トライオートFXのスプレッド・手数料と口座の特徴
トライオートFXとは
トライオートFXとは、インヴァスト証券が提供する自動売買取引口座の1つです。
トライオートFXの特徴は以下の3点です。
ポイント
- リストからプログラムを選ぶだけ
- 自分だけの自動売買が作成できる
- マニュアル注文も可能
リストからプログラムを選ぶだけ
ランキングリストから自分に合った自動売買プログラムを選択し、ご自分の資金量に合わせて数量を設定し取引を行えます。
過去の損益チャートを確認できるので、どのくらいのドローダウンが発生しているのか把握することができます。
ドローダウンとは、最大資産からの下落率のことで、リスク管理を行う上で重要な指標です。
自分だけの自動売買が作成できる
自分だけの自動売買が作れる「ビルダー」機能を搭載しています。
作成にあたって難解なプログラミング言語を使用することなく、チャートを見ながら作成できます。
自分で自動売買プログラムを作成することで、自動売買プログラムの特徴をとらえながら、細かな修正が可能です。
また、複数の自動売買プログラムを組み合わせたポートフォリオ運用も行えます。
マニュアル注文も可能
トライオートFXでは、自動売買取引の他に、マニュアル注文での取引も可能です。
自動売買だけでなく、裁量トレードをすることで、自らの相場観を磨くこともできます。
自動売買取引をする上でも、相場観を育むことは大切です。
今の相場の大きな流れがわかるだけでも、自動売買プログラムを使用する上での基礎的判断力の向上が見込めます。
次に、トライオートFXのスプレッド・手数料を見ていきましょう。
トライオートFXのスプレッド・手数料
スプレッドとは、売値と買値の差のことで、実質的な手数料としてトレードするたびに積み上がってしまいます。
ですから、トレード回数が多い場合には、利益が圧迫されるので注意が必要です。
以下のトライオート FX のスプレッド一覧をご覧ください。
通貨ペア | スプレッド | 提示率 |
米ドル/円 | 0.3銭 | 99.33% |
ユーロ/円 | 0.5銭 | 99.82% |
英ポンド/円 | 1.0銭 | 99.84% |
豪ドル/円 | 0.6銭 | 99.81% |
スイスフラン/円 | 2.0銭 | 99.96% |
加ドル/円 | 1.9銭 | 99.98% |
NZドル/円 | 1.7銭 | 99.93% |
南ア・ランド/円 | 1.8銭 | 100.00% |
トルコリラ/円 | 1.5銭 | 99.81% |
ユーロ/米ドル | 0.3pips | 99.78% |
英ポンド/米ドル | 1.4pips | 99.96% |
豪ドル/米ドル | 1.4pips | 99.97% |
米ドル/スイスフラン | 2.0pips | 99.98% |
NZドル/米ドル | 2.0pips | 99.97% |
ユーロ/豪ドル | 2.0pips | 99.91% |
ユーロ/英ポンド | 1.9pips | 99.98% |
豪ドル/NZドル | 5.8pips | 99.96% |
提示率:提示されたスプレッドが広告表示のスプレッド値以下であった時間の割合
提示率が高いほど、広告表示のスプレッドで取引できた時間帯が多いことになります。
トライオートFXでは、スプレッドを業界最狭水準で提供しているので、取引回数が多い場合でもコストを抑えることが可能です。
しかし、トライオートFXの自動売買注文では、取引手数料が別途かかるので注意してください。
1回の取引数量によって手数料が以下の表のように変わります。
取引数量 | 片道手数料 |
1万通貨未満 | 2.0pips |
1万通貨以上10万通貨未満 | 1.0pips |
10万通貨以上50万通貨未満 | 0.5pips |
50万通貨以上 | 無料 |
取引数量が多いほど手数料は安くなり、50万通貨以上であれば無料です。
しかし、取引数量を決める基準はあくまでもご自分の資金量であって、取引手数料を基準に取引数量を決めることのないよう気をつけましょう。
また、自動売買注文を手動決済した場合でも、上記手数料がかかります。
次は、インヴァスト証券のトライオートETFについて解説していきます。
トライオートETFのスプレッド・手数料と口座の特徴
トライオートETFとは
トライオートETFとは、インヴァスト証券が提供するETFの自動売買取引口座のことです。
ETFとは、取引所で取引される投資信託のことを指し、「上場投資信託」と呼ばれます。
トライオートETFの特徴は以下の3点です。
ポイント
- 世界の金融商品に投資が可能
- 少額でも分散投資が可能
- 円建てで米国株ETFの取引が可能
世界の金融商品に投資が可能
トライオートETFでは、世界の金融商品に投資ができます。
例えば、トライオートETFの投資対象の一部をご紹介すると、以下のような商品があります。
商品例
- 日経225ETF
- ナスダック100
- SPDRゴールド
- 原油ETF
- 高利回り社債
以上のように、日本の株価指数・米国の株価指数だけでなく、ゴールド・原油・社債などの幅広い金融商品に投資が可能です。
少額でも分散投資が可能
個別株に投資するとなると、比較的大きな資金が必要になります。
しかし、トライオートETFをご利用することで、少額の資金でも幅広い銘柄に投資をすることができます。
幅広い銘柄に投資することで、分散投資の効果が得られ、価格変動によるリスクを低減させることが可能です。
円建てで米国株ETFの取引が可能
米国株ETF取引を為替手数料なしで、円建てで行うことができます。
通常、米国株の売買を行えば、円を米ドルに換えるとき、米ドルを円に換えるときでそれぞれ為替手数料がかかります。
しかし、トライオートETFでは、米国株ETFが為替手数料なしで取引できるのでお得です。
トライオートETFのスプレッド・手数料
トライオートETFのレートやスプレッドは、東京証券取引所、米電子取引所BATSの価格を元に提供されているので、市場の流動性に応じて変化します。
トライオートETFのスプレッドは、トライオートFXのように原則固定では提供されておりません。
ですので、提示レートやスプレッドは、インヴァスト証券のホームページ上では公表おらず、取引画面にて確認を行うことになります。
次は、インヴァスト証券のシストレ24について解説していきます。
シストレ24のスプレッド・手数料と口座の特徴
シストレ24とは
シストレ24はトライオートFXと同じく、インヴァスト証券が提供するFXの自動売買取引です。
シストレ24の特徴は以下の3点です。
ポイント
- フルオート機能を搭載
- プログラム数は世界一の6,000以上(2019年10月1日トレーデンシー社調べ)
- 初心者でも簡単な設定で始められる
フルオート機能を搭載
フルオートとは、不調になったプログラムを好調なプログラムと入れ替えをしてくれる機能のことです。
現在の相場状況にあったプログラムを選ぶのは難しく、入れ替えのタイミングも知識や経験が必要になってきます。
しかし、フルオートでは自動で入れ替えを行ってくれるので、感情を挟まずにプログラムの入れ替えを行うことができます。
プログラム数は世界一の6,000以上
世界中のプロ投資家により作成された、たくさんのプログラムの中から自分に合ったものを選択することができます。
プログラム例
- 投資収益率
- 推奨証拠金
- 最大ドローダウン
- 平均利益・損失
- 勝率
- 取引回数
- リスク・リターン率
- 平均取引時間
- プロフィットファクター
- 最大利益・損失
などの指標をそれぞれのプログラムごとに閲覧できます。
また、「高勝率」「人気上昇中」などのカテゴリで並べ替えることも可能です。
初心者でも簡単な設定で始められる
前述した、フルオートや並べ替えを使うことで、初心者でも簡単に自動売買取引を始めることができます。
しかし、はじめのうちは、複数のプログラムを稼働さるよりも、推奨証拠金の少ないプログラムを稼働させて、自動売買取引に慣れることを優先さしましょう。
シストレ24のスプレッド・手数料
シストレ24のスプレッドは、時間帯や市場の流動性によって常に変化しています。
なぜなら、シストレ24では、変動制スプレッドを採用しているからです。
ですので、インヴァスト証券の公式ホームページにはスプレッド一覧が掲載されていません。
もちろん、取引画面から現在レートの確認は行えるので、スプレッドの確認も可能です。
変動性スプレッドなので、平均のスプレッド幅は、他のFX会社と比べても広い印象です。
スプレッド幅が広がるもう一つの要因として、投資助言報酬があります。
投資助言報酬は1,000通貨あたり1円で、スプレッド幅に含まれています。
このように、シストレ24ではスプレッド幅が広いため、スプレッドに気をつけて取引を行ってください。
また、シストレ24では、トライオートFXとは異なり、自動売買取引時に売買手数料はかかりません。
最後に、自動売買取引を行う際の注意点を解説していきます。
自動売買を行う際の注意点
自動売買を行う際の注意点として以下の3点があります。
1つずつ解説していきます。
1.過去の成績が将来も保証されているわけではない
過去の成績は現在までの損益の累計であり、今後も続くとは限りません。
なぜなら、相場は常に変動するからです。
例えば、ドル円の上昇トレンドが継続しているときに、ドル円の押し目買いをする自動売買プログラムがあるとします。上昇トレンド中であれば、押し目買いプログラムの損益はプラスで推移します。
しかし、上昇トレンドが何か月も継続していれば、必ず下げる時期が訪れるでしょう。
上昇から下落に転じる時期に、押し目買いプログラムで運用を始めると、当然のごとく連敗します。
ですので、過去の成績だけを信じるのではなく、ご自分で選択したプログラムの成績が、どのくらいの期間好調に推移しているのか、チャートの形状はどうなっているのか、などの確認をしておくことで、前述のような事態を回避できる可能性が高まります。
2.稼働や停止の判断をしなければならない
自動売買プログラムにすべてを任せて勝ち続けることはできません。
なぜなら、自動売買プログラムに任せきりでは、想定外の事態に対応できないからです。
例えば、過去の成績から想定されている、最大ドローダウンを超えてくるような事態が起きた場合です。
最大ドローダウンを超えてくるような損失が出始めたら、想定外の事態が起きている可能性が高く、自動売買プログラムの停止の判断をご自分で考えなければなりません。
ですので、自動売買プログラムに完全に任せきりにするのではなく、損益の推移や取引の状態も監視する必要があるのです。
3.自動売買プログラムに任せきりでは勝てない
前述の通り、自動売買プログラムの成績は過去のものであり、将来にも同じような成績が出るとは限りません。
なぜなら、相場は過去と同じような状況を繰り返すことはありますが、全く同じ相場は2度と訪れないからです。
それに、相場が想定外の動きをするような時期は必ずやって来ます。
ですので、私達が自分で判断しなければならないような事態も必ず訪れます。
想定外に備えるためにも、売買記録の見直しと相場状況の判断をある程度できるようにするためのチャート勉強は必要になってきます。
トライオートFXでは、マニュアル注文も用意されています。
自動売買と並行して裁量トレードであるマニュアル注文も使ってみることをおすすめします。
自分自身のトレード力を上げることで、自動売買取引の上達にもつながることでしょう。
インヴァスト証券のスプレッド・手数料のまとめ
インヴァスト証券のFX自動売買口座は3種類あります。
自動売買口座
- トライオートFX
- トライオートETF
- シストレ24
それぞれの口座で、スプレッドや手数料が異なります。
トライオートFXの自動売買では、スプレッド幅が狭く設定されていますが、手数料がかかります(マニュアル注文では、手数料はかかりません)
次に、トライオートETFでは、スプレッドは固定ではなく、市場の流動性によって変化するので、取引画面からの確認が必要になります。
そして、シストレ24では、変動性スプレッドが採用され、投資助言報酬もスプレッドに含まれるため、スプレッド幅は広く設定されています。(手数料は無料です)
トライオートFXやトライオートETF、シストレ24では、それぞれでスプレッド幅や手数料が異なるので、ご注意ください。
そして最後に、自動売買取引を行う際の注意点をいくつか提示させていただきました。
スプレッド・手数料と合わせて注意点も参考にしていただけたらと思います。