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FXで長く勝つには資金管理が手法よりも重要!その考え方とは

FXを始めてまず興味を持つのが、手法ではないでしょうか。高勝率の手法や複雑な分析を伴ったものなど様々な手法が存在しています。

いろいろな手法を見ていると、それだけでもなんだか勝てそうな気になってしまいますよね。しかし、注意が必要です。手法だけを追い求めてもトータルで勝つことは難しいからです。

なぜなら、手法のベースとなる部分が抜けてしまっているからです。そのベースとなる部分こそ資金管理です。

この記事では資金管理の重要性とその効用を解説していきます。今から手法を決めようと思っている方や勝てる手法を追い求めている方、それに資金管理に興味を持っている方に読んでいただけたらと思います。

資金管理とは

資金管理とは、簡単に言えばリターンとリスクのバランスをとって継続的に資金を増やしていくことです。

例えば、勝率60%の手法を使ってトレードを10回おこなえば、6回勝ち、4回負けになります。平均利益が1000円、平均損失が1000円の時、総利益は6000円、総損失は4000円となり、損益は2000円のプラスです。

一方で、平均利益が1000円、平均損失が2000円の時、総利益が6000円、総損失が8000円となり、損益は-2000円になります。

手法が同じでも利益と損失のバランスが変わることによってプラスにもマイナスにもなります。継続的に資金を増やすためにも資金管理によって、利益と損失のバランスをとる必要があるのです。

資金管理の要素はリターン管理リスク管理です。まずはリターン管理から見ていきましょう。

リターンとは

リターン(利益)は自分でコントロールができません。相場が思惑の方向へ進んでくれなければ、利益が得られないからです。

では、相場が思惑の方向に進んだとして、リターン管理はどのように行えばいいのでしょうか?

結論からいうと、利益を確定させるかどうかの判断だけです。

それなら簡単だとと思われるかもいるかもしれません。しかし、トレードにおいて利益確定の判断が一番難しいと言われています。

「利益確定した後にさらに伸びていった」とか、「利益確定を遅らせたことによって、大きな利益を取り損ねた」など、満足を得られるような利益確定の判断はなかなかできません。

なぜなら、相場がどう動くかわからないからです。

ですので、トレード時に判断をしないようするために、リターン管理では、

  • どうなったら利益確定するのか
  • どうなるまで利益確定しないのか

以上をあらかじめルール設定しておきます。次はリスク管理について見ていきましょう。

リスクとは

FXにおけるリスクとは何でしょう?損失を被るリスク、値動きによるリスク、時間帯によるリスク、チャンスを逃すリスク、などがあります。

この中で資金管理におけるリスクとは、損失を被るリスクチャンスを逃すリスクと考えられます。

なぜなら、直接的に資金に影響を及ぼすからです。「損失を被るリスクはわかるけど、チャンスを逃すリスクは資金に影響がないのでは?」と考えるかたもいることでしょう。

しかし、トータルで考えてみてください。先ほどの例でいうと、チャンスを逃すリスクに対処せず2回の勝ちを逃したとします。すると10回のうち6回勝てるはずが4回しか勝てなくなります。

その結果2回分の利益2000円が得られなくなり、損益が悪化してしまいます。ですので、チャンスを逃すリスクも考慮することが大切です。

では、損失を被るリスクとチャンスを逃すリスクに対してどのように対処していくのかを見ていきましょう。

1.チャンスを逃すリスク

まずは、チャンスを逃すリスクから考えていきましょう。どうすれば、チャンスを逃さずにトレードできるのでしょうか。

チャンスを逃さないために、取引時間を決めて、その間はPCの画面に張り付いているなどが考えられますよね。

しかし、会社員の方であればどうしても画面に張り付いていられないこともあるでしょう。ですので、チャンスを逃さずトレードするためにはあらかじめ注文を設定しておく必要があります。そのためには、指値注文やIFO注文などを利用します。

ですので、チャンスを逃すリスクを回避するために指値注文やIFO注文などを利用することで対策を行います。

2.損失を被るリスク

次に損失を被るリスクです。損失を被るリスクの対策は、一言でいえば損切りをすることです。

損切りはFXだけにかかわらず、投資の世界においてとても重要な技術です。損切りはただ単に損失になったから反対売買をすればいいというものではなく、どこで行うかが重要です。

なぜなら、売買したポイントから離れれば離れるほど大きな損失が発生することになるからです。だからといって、売買ポイントから近すぎてはすぐに損切りが発生してしまい「損切り貧乏」になりかねません。

では、どこで損切りするのが、良いのでしょうか?投資の世界では一般的に「損小利大」となる取引がよいとされています。

具体的には損失が1に対して利益が1以上になるようなポイントのことです。ポイントを意識して損切りするとで、損失を被るリスクの対策となります。

以上をまとめると、

  • チャンスを逃さないトレードをするためには、指値注文やIFO注文などを利用する
  • 損失を被るリスクをコントロールするためには、損失が1、利益が1以上になるようなポイントで損切りする

以上のような対策が考えられます。

リターン管理、リスク管理それぞれ簡単なことかもしれませんが、簡単なルールこそ大きな効用をもたらすものです。

なぜなら、ルールを設定することで、トレードに一貫性がもたらされるからです。一貫性があれば、改善点が把握しやすくなり、改善点の改善をしていくことで、長い目で見た場合のトレード成績の向上につながりやすくなります。

以上リターンとリスクの管理方法についておおまかに解説してきました。では、もう少し掘り下げて「損小利大のトレード」、損失が1に対して利益が1以上になるトレードというものがどのようなもので、なぜいいのかを解説していきます。

損小利大のトレードとは

資金管理、特にリスク管理において「損小利大のトレード」が大切だと解説しました。では、損小利大となるトレードがどのようなもので、どのような結果がでるのか詳しく見ていきましょう。

以下では模式図を使いながら解説していきます。

上図のようにAの高値を抜けてきたときに、一般的に押し目を狙いますよね。その時の候補はAかBの水平線が考えられます。

Aの水平線から上昇していくこともあれば、Bの水平線から上昇していくこともあります。損小利大を目指すのであれば、Bの水平線からの買いを待ちます。

わかりやすいように具体的な金額を入れて見ていきましょう。

  • Aの水平線からの買いは直近の高値までで1000円の利益
  • Bの水平線からの買いは直近の高値までで1500円の利益
  • 損切りはABともにBの少し下ピンクのライン
  • Aが損切りになった場合は-700円
  • Bが損切りになった場合は-200円
  • Bの押し目まで来る場合とこない場合の確率がそれぞれ50%
  • 総トレード数12回のうち勝ち負けの割合はそれぞれ50%
  • 上記条件では、負けるときはABともに負けますが、勝つ場合はAだけが勝つときが3回発生します

以上のような条件の元、12回の売買を行った結果は以下のようになります。

1 2 3 4 5 6
A 1000 -700 1000 -700 -700 1000
B 1500 -200 - -200 -200 -
7 8 9 10 11 12 損益
A 1000 -700 1000 -700 1000 -700 1800
B 1500 -200 - -200 1500 -200 3300
  • Aは12戦6勝6敗、勝率50%、損益は+1800円
  • Bは9戦3勝6敗、勝率33%、損益は+3300円

Bの場合は小さくコツコツ負けて大きく利益を出しています。勝率にすると約30%なので低いですが、最終的な利益はBのほうが大きくなります。

Bと比較するとAのような高い勝率の手法の方が求められがちです。しかし、手法の勝率だけを見ないで資金管理を踏まえたトータルの数字を見ることで、Bの手法のほうが利益を残しやすいことがわかります。それに50%の勝率を維持するよりも、33%の勝率を維持するほうが簡単そうに思えませんか?

ですので、損小利大になるようなトレードをすることで、トータルでは勝ちやすくなります。ここまではトータルでの資金管理について解説してきました。

反対に、トレード1回あたりの資金管理は必要ないのでしょうか?次は1回1回のトレードについて見ていきましょう。

1回あたりのトレードで資金管理を行うことは必要?

わかりやすいように極端な例を見てみましょう。1回のトレードで総資金の大半を失うような取引をした場合、その後トータルで勝てるでしょうか?勝てるかもしれませんが、勝ちに持っていくのは相当難しいはずです。

以上からわかるように、ータルで勝ちやすくするためにも、1回のトレードについても資金管理を行うべきです。

では、トータルで勝つために1回あたりのトレードでは、どのように資金管理を行っていけばよいのでしょうか?

答えは総資金から考えることです。なぜなら、資金量に対する比率で考えることができるからです。比率で考えることで、資金量に応じたリスクを把握しやすくなります。

例えば、総資金100万円のトレーダーAと総資金1000万円のトレーダーBがいたとします。勝率50%の手法を使い、1回のトレードで20万円の利益を狙い、10万円の損失を許容するような資金管理を行っていた場合を考えてみましょう。

トレーダーAは1回あたりのトレードで総資金に対して10%のリスクをとることになります。一方でトレーダーBは総資金1000万円なので、1回のトレードで総資金に対して1%のリスクしかとっていないことがわかります。

このような条件で10回トレードした場合を考えてみます。わかりやすいように開始から5連敗したとします。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
-10 -10 -10 -10 -10 20 20 20 20 20
Aの資金量 100 90 80 70 60 50 70 90 110 130 150
総資金に対する損益の割合 -10% -20% -30% -40% -50% -30% -10% 10% 30% 50%
Bの資金量 1000 990 980 970 960 950 970 990 1010 1030 1050
総資金に対する損益の割合 -1% -2% -3% -4% -5% -3% -1% 1% 3% 5%

この時点でトレーダーAは総資金の50%を失ってしまいます。一方でトレーダーBは5連敗したとしても総資金に対して5%の損失しか被っていません。

50%もの資金を失った状態でトレーダーAはトレードを続行できるでしょうか?もっといえば、今までと同じトレードを繰り返し行うことができるでしょうか?

自分のトレードに相当な自信があるか、経験がある方でなければ、トレードを中断したり、手法を変えたりすると思います。もし、そうすればその後の利益を手に入れることはできなくなります。

このようにトレード1回あたりの許容できる損失の額に関しても慎重に設定しなければなりません。1回1回のトレードの積み重ねがトータルの損益となるからです。

ですので、1回のトレードでも資金管理を行っていかなければならないのです。

補足として、もう一点。5回のトレードで資金の半分を失ったトレーダーAの現在資金は50万円です。元の資金の100万円に戻すためには現在の資金を倍にしなければなりません。一方でトレーダーBは950万円まで資金が減りましたが、現在の資金に対して約5%の利益で元の資金に戻すことができます。

資金を取り戻すことまで考えると、1回1回のトレードに対する資金管理の重要性がより把握しやすくなるのではないでしょうか。では、1回のトレードで許容できる損失額はどのくらいが良いのでしょう?

トレード1回あたりの許容損失額

トレード1回あたりの許容損失額は一般的に2%までといわれています。

先ほどのトレーダーAの場合で考えてみましょう。わかりやすいように開始資金100万円に対して2%の損失額として計算します。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
-2 -2 -2 -2 -2 4 4 4 4 4
Aの資金量 100 98 96 94 92 90 94 98 102 106 110
総資金に対する損益の割合 -2% -4% -6% -8% -10% -6% -2% 2% 6% 10%

今回も開始から5連敗したとします。5回トレードした時点での総資金は90万円まで減っています。しかし、損失額は10万円で開始資金100万円に対して10%です。

元の資金に戻すには現在の総資金90万円に対して約11%の利益を出せばよいことになります。先ほどと比べたら十分に達成可能な範囲だと思います。

このように1回のトレードでの許容できる損失額を決めておくことで、仮に損失を出しても元本回復までの道のりが比較的達成しやすくなります。

以上で1回のトレードにおける総資金に対する損失額の割合も重要だということがわかりました。では、その損失額でトレードする際の数量はどのように決めればよいのでしょうか?次はトレードするときの具体的な数量を見ていきましょう。

トレード1回あたりの適正数量

資金量に対して1回のトレードでとれる損失の割合は2%までが良いということがわかりました。では、実際のトレードではどのくらいの数量で取引すればよいのでしょうか。

答えは、損失額÷損切り幅で計算できます。

損失額は総資金の2%、その損失額を損切りの幅で割れば、1回あたりの数量が出てきます。

例えば、100万円でトレードしているのであれば、1回あたりの損失額は2万円になります。損切り幅の平均が20pipsの場合1pips=0.01円なので、損切り幅の平均は0.2円になります。

1回のトレードあたりの数量は2万円÷0.2円(20pips)=10万通貨です。

まとめると、総資金100万円、トレード1回あたりの損失額が2万円、損失幅が20pipsのときの適正取引数量は10万通貨となります。

損失幅と取引数量は固定のものではなく、割合を変更することができます。つまり、損失額の範囲内であれば、損失幅と取引数量は変更することができるのです。

例えば、スキャルピングトレードのような小さな利幅を狙いに行くのであれば、損失幅を小さく、取引数量を多くすることで大きな利益額を狙うことができます。

反対にスイングトレードのような大きな値幅を狙いに行くのであれば、損失幅を大きく、取引数量を少なくすることで、ある程度の価格のブレによる損切りを回避することができます。

手法によって資金管理のやり方にも違いが出てきます。しかし、何度も言うようにベースは資金管理があってこその手法だということを覚えておいてください。

手法は資金管理と密接に関係しています。最後に手法と資金管理について見ていきましょう。

手法よりも資金管理が重要な理由

資金管理におけるルールは手法にも密接に関係しています。高勝率の手法だとしても、ずっと勝ち続けられるわけではありません。だからこそ、負けを前提に資金管理を行うべきなのです。

例えば、勝率90%の手法があるとします。1トレードあたりの利益が1000円、損失が1万円だった場合、資金管理の観点からは、勝率を落としても1トレードあたりの利益を増やすか、損失を減らすべきです。もしくは、他の手法を選択することを考えます。

しかし、資金管理を考慮せず、この手法を使った場合、9連勝したにも関わらず1回の大きな損失が原因でトータルマイナスになるということが起こるかもしれません。

特にFXを始めて間もないころであれば、スキャルピングで連勝しているときに上記のようなことが起きやすくなります。

ですので、いくら勝率の高い手法があったとしても、資金管理をベースに手法を考えて行かなければ、トータルでは勝ちにくくなってしまいます。

だからこそ、手法よりも資金管理が重要とみなされるのです。

まとめ

以上資金管理について解説してきました。資金管理ではリターンとリスクの管理を行います。リターンの管理は

  • どうなったら利益確定するのか
  • どうなるまで利益確定しないのか

のルール設定を行います。リスク管理では、チャンスを逃すリスクと損失を被るリスクがあります。

  • チャンスを逃すリスクの対策として、指値やIFO注文の導入などが考えられます
  • 損失を被るリスクの対策として損小利大になるように損切りポイントを調整します

1回のトレードにおける資金管理の重要性についても解説しました。

  • 1回あたりのトレードでは総資金量の2%までに損失額を抑える
  • 損失額の範囲内で損切り幅と数量の調整ができる
  • 調整するときはトレードスタイルなどに基づき行う

そして、資金管理のルールは手法にも影響を及ぼし、お互いが密接にかかわりあっています。また、手法のベースとして資金管理がなければ、どんな手法でも勝ちにくくなってしまいます。

トレードでは実際に売買する前に多くのことを決めることができます。ですので、トレードをする前の準備段階で結果が決まると言っても過言ではありません。

だからこそ、資金管理はトレードにおいてとても重要なのです。この機会にご自身のトレードに資金管理の導入をご検討してみてはいかがでしょうか。

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