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債券投資 金融商品

普通の人が債券投資をするためにはどこで購入するの?

「債券を買いたいけど、どこで買えるのかわからない」という悩みを、解決する記事になっています。株式はなんとなくわかるけど、債券にはあまりなじみがなくて、購入方法やどのような商品があるのかわからない方もいるでしょう。

確かに、投資をはじめるにあたって、まず債券購入を検討する方は少ない印象です。しかし、老後の備えのために、加速している投資ブームから、債券にも注目が集まりつつあります。

本記事では、債券を購入できる場所や手軽に購入できる債券の種類を紹介します。また、債券を購入する前に知っておきたい債券のリスクや、目的別のおすすめ債券も合わせて確認していきましょう。

債券を購入できる場所

ではさっそく、一般的な投資家が債券を購入できる場所を紹介します。ここで紹介するのは、次の4つです。

  • 証券会社窓口
  • インターネット証券
  • 銀行・郵便局窓口
  • その他金融機関

それぞれ、詳しくみていきましょう。

証券会社窓口

債券は、証券会社の本店・支店の窓口で購入できます。具体的には、野村證券や大和証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、SMBC日興証券、みずほ証券などです。

証券会社窓口で債券を購入するメリット

証券会社で、債券を購入するメリットは、大きく次の3点でしょう。

  1. 情報量と分析力が充実している
  2. 運用の相談ができる
  3. 商品ラインナップが最も豊富

数ある証券会社の中でも、大手証券会社の情報量と分析力はピカイチです。大手証券会社ならではの世界中に張り巡らされた情報網と、多数のアナリストが在籍しているのが強みです。口座開設すると、最新の投資情報や、市場変化の原因分析結果などが手元に届くはずです。

また窓口で、資産運用のプロに相談できるのも心強いでしょう。多くの証券会社が資産運用のコンサルティング業務をしていて、専門的な知見からアドバイスをもらえるようになっています。

そして証券会社で債券を購入する最大のメリットは、他の金融機関に比べて、取り扱っている債券の種類が多いことですね。債券には、多くの種類があり、例えば次のようなものがあります。

  • 国債
  • 社債
  • 外国債
  • 仕組債

大手証券会社には、お目当ての債券がある可能性が高いです。また新しく発行された債券(新発債)の情報も、どこよりも早く投資家に届くようになっています。

証券会社で債券を購入するデメリット

証券会社で債券を購入するのデメリットは、営業を受ける可能性が高いことでしょう。資産運用の相談をできるのが、証券会社の窓口を利用するメリットですが、一方で自分には必要のない商品の営業を受けることもあります。

金融機関では、できるだけ会社の利益になるような商品を販売しようとします。したがって、おすすめされる商品が、必ずしも全ての投資家に向いているわけではありません。営業マンの話をうのみにして、全てを素直に聞くのも危険です。そのため投資するには、自分なりに知識や経験を積むことも必要になってきます。

証券会社窓口での債券購入がおすすめの人

以上のメリット・デメリットから、証券会社窓口の利用が向いているのは、次のような人でしょう。

  • 豊富な選択肢から選びたい人
  • 信頼ある投資情報が欲しい人
  • 相談しながら運用したい人

近くの証券会社で、気軽に話を聞けるはずなので、まずは足を運んでみてはいかがでしょうか?

インターネット証券

インターネット証券(以下、ネット証券)では、店頭に足を運ぶ必要なく、手軽に債券を購入できます。特に多くの投資家に利用されているのが、楽天証券やSBI証券、マネックス証券などでしょう。

インターネット証券で債券を購入するメリット

ネット証券で債券を購入するメリットは、次の3点です。

  • 手軽に取引できる
  • 自分の判断で取引できる
  • 大手証券会社に次いで商品ラインナップが豊富

ネット証券は、全ての取引がネットで完結するため、とても簡単で便利です。ネット証券は、銘柄検索が充実していて、お目当ての銘柄・商品にすぐ、いきつけるでしょう。

セールスマンに左右されることなく、自分の判断で全ての運用を実現できます。勉強熱心で、自分なりの投資方法を確立したい人には、打ってつけではないでしょうか。

またネット証券は、大手証券会社には劣るものの、その他の金融機関に比べて商品ラインナップが豊富です。資産運用で一定の成果をあげるのには、十分と言えます。

インターネット証券で債券を購入するデメリット

ネット証券を、利用するデメリットは次です。

  • 相談できる人がいない
  • 自分でセキュリティー管理が必要

全て自分で、投資判断をしたい方もいれば、相談しながら投資したい方もいるはずです。ネット証券では、信じられるのは自分だけで、証券会社窓口のように相談できる人がいません。投資することに不安があって、自信が持てない方には、心細いかもしれません。

またパスワードやログインIDは、自分で管理しなければならないので、うっかり他人にみられないように注意が必要です。

インターネット証券での債券購入がおすすめの人

ネット証券の利用が向いているのは、手軽に自分の投資判断で投資したい人でしょう。また、地道に自分で勉強と実践を続けられる人にもおすすめです。

銀行・郵便局窓口

銀行や郵便局窓口(ゆうちょ銀行)でも、債券を購入できます。一番身近に感じられる選択肢かもしれません。

銀行・郵便局窓口で債券を購入するメリット

銀行・郵便窓口で債券を購入するメリットは、次の2点です。

  • 信頼感がある
  • 専門家に相談できる

銀行窓口をよく利用する方にとっては、信頼感と安心感をもって債券の取引が実現できるのではないでしょうか。地域になじみのある銀行や店舗なら、なおさらですね。

また銀行にも、資産運用や債券の専門家が多数在籍している場合が多です。心強い投資の相談相手になるはずです。

銀行・郵便局窓口で債券を購入するデメリット

ただ、銀行や郵便局窓口で債券を購入するのには、デメリットがあります。

  • 商品が少ない
  • 情報量や分析力で劣る可能性がある
  • 営業を受ける可能性がある

銀行や郵便局は、債券の取り扱いが少ないです。国債と私募債のみであるところが多く、地方銀行では、その特徴が顕著になります。また情報量や分析力も、大手証券会社におとります。

証券会社窓口と同じように、窓口での取引は、会社側にとって営業のチャンスなので、高確率でセールスを受けます。自分にとって有利な商品なら問題ないですが、そうではない商品の営業を受けることも多いので注意が必要です。

銀行・郵便局窓口での債券購入がおすすめな人

銀行j・郵便局窓口で、債券購入をおすすめするのは、その店舗での利用が多く、安心感や信頼感を持っている人です。もしくは、債券購入が、国債のみに限られているなら、迷わされるような選択肢がない分、銀行や郵便局窓口が使いやすいでしょう。

その他金融機関

証券会社や銀行、郵便局窓口、ネット証券以外にも、信用金庫や信用組合、保険会社でも債券の取り扱いがある場合があります。ただし、取り扱っている商品は、少ないです。近くに店舗があって、気軽に利用できる場合は、利用してみてください。

債券の種類と購入条件

ここでは債券の種類と、購入する上で必要な金額や購入時期などの条件について解説します。

紹介するのは、次の4つです。

  • 国債
  • 社債
  • 外国債
  • 債券型投資信託

では、それぞれみていきましょう。

国債

国債とは、日本政府が発行する債券です。ちなみに債券とは発行体である国や企業が、投資家からの資金調達のために、発行する借用証書のこと。

債券は借金なので、投資家は利息を得られ、元本保証があります。また、債券自体にも価値があり、売買することができます。

国債は債券の中で、最も安全性が高いです。なぜなら、国家の財政破綻でもない限り元本保証があるからです。国家が破綻するときには、他の投資先も破綻しているはずですよね。

国債の種類

個人投資家にとって、手軽に購入できるのは「個人向け国債」と「新窓販国債」です。2種類とも、特徴がとても良く似ていて、元本保証があり、利息を半年に1回のペースで定期的に受け取れます。

個人向け国債には、次の3種類から選べます。

  • 変動金利型10年満期
  • 固定金利型5年満期
  • 固定金利型3年満期

新窓販国債にも、次の3つの種類があります。

  • 10年固定率け国債
  • 5年固定率け国債
  • 2年固定率け国債

変動金利とは、市場金利に応じて金利が変化する仕組みのことで、固定金利は購入時期から金利が変わらない仕組みのことを言います。

国債の購入条件

国債は、多くの金融機関で購入できます。

  • 証券会社
  • ネット証券
  • 銀行
  • 信用金庫
  • 信用組合
  • ゆうちょ銀行

などです。

国債は募集期間にのみ購入できますが、12回の募集機会があり、ほぼいつでも購入できるようになっています。

購入金額は「個人向け国債」は1万円から、「新窓販国債」は5万円からとなっています。

社債

社債とは、企業が発行する債券のことで、基本的には元本保証があり、安全資産の一つになります。ただし、安全性は国債よりも低くなっているでしょう。なぜなら、国家に比べて財政破綻や倒産のリスクが高いからですね。

社債の種類

社債の中で、個人投資家が購入できるのは、「個人向け社債」や「転換社債」でしょう。「個人向け社債」とは、企業が発行する社債を個人が購入しやすいように設計された証券のことです。比較的安全性が高く、倒産などがない限り、元本と利息が保証されます。

転換社債とは、一定期間内に株式へ転換する権利がついた社債です。株価が値上がりすれば、利益が受け取れるなど、債券と株式を組み合わせた債券となっています。

社債の購入条件

「個人向け社債」や「転換社債」が購入できる場所は限られています。

  • 証券会社
  • ネット証券
  • 一部銀行

「個人向け社債」の買い付け金額は、企業によって異なり、1万円のところもあれば、10万円以上必要なこともあるでしょう。募集期間や発行タイミングも不定期です。「転換社債」の買い付けや購入タイミングも銘柄によって異なります。

外国債

外国債とは、外国政府や外国の企業など、発行体が海外である債券です。たくさんの種類があり、リスクや特徴も種類ごとに異なります。

外国債の種類

外国債の分類や種類は、次のように多岐に渡ります。

  • 先進国債
  • 新興国債
  • ショウグン際
  • サムライ債

先進国債は、アメリカやイギリスなどの先進国が発行する債券です。新興国債は、トルコや南アフリカなどの新興国が発行する債券となります。ショウグン債は外国債のうち、日本市場で外貨建てで取引される債券で、サムライ債券は、日本円建ての債券です。

安全性は先進国債の方が高く、新興国債の方が低いです。債券の収益や安全性に、国家の特性が関係するのが、外国債の特徴でしょう。

外国債の購入条件

外国債を購入できるのは、社債と同じく次の金融機関です。

  • 証券会社
  • ネット証券
  • 一部銀行

発行時期や購入できるタイミングは、基本的には不定期で予測できません。ただし購入は、他の債券のように銘柄を選んで注文するだけで簡単です。

債券型投資信託

債券型投資信託は、厳密には債券ではありません。しかし、債券に特化した投資信託であれば債券の購入と似たような運用効果をあげられるため、ここで紹介します。

投資信託とは、多くの投資家かから資金を集めて、その資金をもとに株式や債券などの資産や銘柄に投資する金融商品のことです。投資先や運用方法を決めるのはプロで、そのプロのことをファンドマネージャーとも言います。

そして主な投資先が債券になっている投資信託のことを、ここでは債券型投資信託としています。

債券型投資信託債の種類

外国債の分類や種類は、次のように多岐に渡ります。

  • 国内債
  • 先進国債
  • 新興国債
  • 先進国ハイ・イールド債
  • 先進各国の債券
  • 外貨建て債券

リスクとリターンの関係は、通常の債券と同じです。国内債券や先進国債券は、リスクが低くリターンも安定しています。一方の新興国債券は、リスクが高い大きなリターンを狙える可能性があります。

先進国ハイ・イールド債とは、先進国の中でも信用リスクが高く、リターンも大きな債券のことです。ハイ・イールドとは、高利回りという意味です。

債券型投資信託の特徴

債券型投資信託の、通常の債券と異なる特徴は次の2点です。

  • 元本割れリスクがある
  • 手数料がかかる
  • 超少額投資ができる

商品はあくまでも投資信託であるため、発行元からの元本保証はありません。債券型投資信託は、債券市場の価格に連動していたり、売買益で利益を得ていたりするため、価格の変動があり損失を出すリスクがあります。

また国債や社債は、購入時に手数料がかかりませんが、投資信託ではかかります。投資信託には、主に次の3つの手数料があるのです。

  • 購入手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

購入手数料とは、投資信託を買うときに手数料で、信託財産留保額は、投資信託を売るときの手数料です。ただ今では、購入手数料と信託財産留保額のかからない投資信託も増えていますよ。

信託報酬とは、運用会社の運用管理費のためにかかる手数料で、総資産額に対あうる一定割合を毎日支払います。毎日かかるものなので、できるだけ安いものを選びましょう。信託報酬は、1〜3%程度で、なかには1%未満のものもあります。

債券型投資信託は、通常の債券よりも安く投資できるでしょう。投資家から人気のある、個人向け国債でも、1万円以上を購入しなければなりません。しかし、債券型投資信託のなかには、100円から購入で着るものもあるため、安心して購入できるのではないでしょうか。

債券型投資信託の購入条件

債券型投資信託を購入できるのは、主に次の金融機関です。

  • 証券会社
  • ネット証券
  • 一部銀行窓口

買い付けは、債券ではなく投資信託として行います。商品によっては100円から購入できます。手数料にだけは気をつけて、購入してみましょう。

債券購入のメリット

他の資産ではなく、債券を購入するメリットは次の3点です。

  • 収益の安定性
  • 安全性
  • 流動性

それぞれ、確認していきましょう。

メリット①:収益の安定性

債券は、収益が安定しており、収益予測がつきやすいという特徴があります。債券を購入することで得られる収益は、次の2種類のみです。

  1. 利息収入(インカムゲイン)
  2. 売却益・償還益(キャピタルゲイン)

債券の本質は、借金なので利息がつきます。債券の利息は、元本が返済される満期日(償還日)まで定期的に支払われるのが基本です。

利息は発行体組織の財政や業績がかたむかない限り保証されています。そのため、利息が安定的に受け取れ、収益の予測がつきやすいと言えるでしょう。

また償還益は、債券に記載されている額面価格であるため、キャピタルゲインもあらかじめ想定できるはずです。以上のように、債券は安定的に利益を得られる可能性が高いのです。

メリット②:安全性

債券は元本保証があるため、安全性に優れていると言えるでしょう。なぜなら、債券が借金であるためです。

国や企業などの発行体には、債券を購入した投資家に対する、資金の返済義務があります。また、利息の支払いもすることになっているのです。発行体の財政や業績が悪化しても基本的には元本と利息を受けろれるでしょう。

ただし発行体に返済能力がなくなると、安全性が失われます。倒産や財政破綻などの理由によって、発行体に返済能力がなくなれば、元本も利息も受け取れなくなるでしょう。

メリット③:流動性

債券には、流動性があります。流動性とは、債券を自由に現金に換えられることを言います。債券は満期日を向かえると、資金の返済が行われますが、満期日を待たずに途中売却できるのです。

例えば国債は、日本政府が買い手になって売却できます。また、社債にも投資家どうしで売買できるものもあるでしょう。売却できるのは、債券の種類や銘柄によりますが、買い手さえいれば自由に売却して、現金にすることができるのです。

買い手がつきやすいのは、安全性や知名度が高い銘柄になります。また債券価格は、金利や経済状況、需給バランスなどによって変動するため、必ずしも自分が望んだ価格にはならないことに注意が必要です。

 

債券を購入するための手順

ではここで、債券を購入するための手順を紹介します。紹介するのは、ネット証券の手順ですが、証券会社や銀行もほとんど同じような流れになっていますよ。

債券を購入するまでの手順は、次のようになります。

  1. 口座解説
  2. 入金
  3. 銘柄選定
  4. 注文

想像以上にシンプルなので、すぐに口座開設してみてください。

STEP①:口座開設

口座解説は、ネットか申込か書類でできます。ただネットの方が手間が少なく簡単ですよ。今は大手証券会社も、ネットから口座開設できることが多いようです。

口座開設では、個人情報や必要事項の入力と本人確認書類の提出が必要です。運転免許証とマイナンバーカードを準備しておましょう。もし運転免許証がない場合は、パスポートや住民票、健康保険証などを利用できますよ。

上記の手続きが完了すれば、1〜2週間ほどでログインIDなどが書かれたメール、もしくは書類が届くので、ログインできれば開設は終了です。

STEP②:入金

入金は、ネット入金が便利です。入金金額の入力から、パスワードを入力して瞬時に入金が完了します。

ここで注意したいのが、振込手数料です。できる限り、手数料のかからない銀行口座を活用しましょう。例えば楽天証券では、メガバンクやネットバンキングサービスを中心に、手数料無料です。

もし手数料無料の口座を持っていないなら、まとまった資金を証券口座に入金して、入金回数を減らすなどの工夫が必要でしょう。

STEP③:銘柄選定

入金が完了すれば、銘柄選定です。銘柄検索の活用や、おすすめ債券がまとまっているページの閲覧が便利ですよ。自分の投資目的や、取れるリスクを把握して選んでみてください。本記事でも参考として、目的に合わせた債券商品の紹介をしていますよ。

STEP④:注文

銘柄選定まですめば、あとは注文すれば購入完了です。注文では、買い付け口数の入力や取引講座の選択(特定口座かNISA口座)などを行います。注文の直前には、パスワードの入力があるので忘れないようにしましょう。

債券の購入でかかる手数料と税金

投資をするときに、気になるのが手数料と税金です。債券を購入すると、どのような手数料や税金がかかるのでしょうか。それぞれ確認していきましょう。

手数料

実は、債券の購入には手数料がかかりません。手数料がかからないのは、どの証券会社でも同じです。ただし外貨建ての債券を、円で購入する際は、通貨ごとの為替手数料が必要になるので注意しましょう。

一方で、投資信託で債券投資をする場合は、信託報酬や購入手数料がかかることに注意しましょう。

税金

債券には、利子と売却益・償還益の2種類の所得に対する税金が発生します。利子所得は、利益に対して20.315%が源泉徴収されます。源泉徴収とは、利益から天引きされることなので、自分で申告する必要はありません。

売却益・償還益は、譲渡所得となり20.315%の課税がされます。こちらは源泉徴収されないので、自分で申告する必要がありますよ。

債券を購入する前に知っておきたい債券のリスク

債券は確かに安全資産ですが、まったくリスクがないわけではありません。債券には、次のようなリスクがあります。

  • 信用リスク
  • 流動性リスク
  • 価格変動リスク
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

それでは、解説します。

リスク①:信用リスク

信用リスクとは、国や企業などの発行体が破綻したり、倒産したりすることで、償還益や利子が得られなくなる恐れを言います。債券の発行体には、投資家に資金と利子を支払う義務がありますが、その返済ができなくなることを債務不履行(デフォルト)と言います。

投資家は、デフォルトにならない債券を選ばなければなりません。そのときに役立つのが、信用格付けです。信用格付けはムーディーズ社やスタンダード・アンド・プアーズ社などの格付け会社によって決定されます。

格付けは「AAA」〜「D」というように分類され、「AAA」が最も安全な債券になります。基準としては「BBB」以上の債券が比較的安全とされていますよ。

リスク②:流動性リスク

流動性リスクとは、債券を必要なときに現金にできない恐れのことを言います。債券は、途中売却で現金にできますが、買い手がつかなければ売却できません。

売却できないのは、保有している債券の信用性リスクが高いときや利息が小さいときなどです。タイミングを見計らって、売却するのは簡単ではないので、売れない可能性があることを知っておいてください。

リスク③:価格変動リスク

価格変動リスクは、債券価格の変動によって損をしてしまう危険性のことです。債券価格は、市場金利と、需要と供給のバランスで変動します。

例えば、100円の債券を年利3%で購入したとしましょう。市場金利が1%なら、債券に利息の魅力があり需要が増え価格が上がります。

ところが、あるときに市場金利が5に上がったとしましょう。債券よりも、魅力的な商品があるので債券が売りに出され供給が増え価格が下がるのです。債券を売却するのは、市場金利の動向や人気を調査する必要があります。

リスク④:為替リスク

為替リスクとは、外貨と日本円の為替相場によって損をする可能性のことです。為替リスクは外国建て債券で、影響することが多いです。為替相場は、債券投資に有利になることもあれば、不利になることもあるでしょう。

外貨建てで得た債券の利益は、円安の方が有利で、円高になれば不利になります。外貨の換金タイミングを測ることも大切ですが、慎重になりすぎて機会を失うのも避けたいところですね。

リスク⑤:カントリーリスク

カントリーリスクとは、海外の国家・企業が、財政破綻や倒産などをして、損をしてしまう危険性のことです。日本は政治・経済が安定していて、暴動や戦争、通貨危機が起こりにくいですが、海外では日常的にそのようなことが起こっている国があります。

カントリーリスクは、その国の政治・経済の安定度を測るための1つの指標で、外国債購入する前に必ず確認しなければなりません。

基本的にアメリカやイギリスなどの先進国はカントリーリスクが低く、トルコやブラジルなどの新興国はリスクが高くなっているでしょう。ただし、リスクが高い方がリターンも大きいので、目的によって購入を検討しましょう。

 【目的別】購入をおすすめする債券

最後に目的別のおすすめ債券を紹介します。購入する債券を選択する際の1つの目安にしてください。

ここで紹介するのは、次の目的別のおすすめ債券です。

  • 安定した収益を得たい
  • リスクを回避しつつある程度の利益を確保したい
  • リターンを重視した

安定した収益を得たいなら『個人向け国債』

安定した収益を得たいなら、個人向け国債がおすすめです。なぜなら、元本保証があり、損する可能性が低く、定期的に利息を得られるからです。またその利息にも、0.05%の最低限の利息が保証されていますよ。

ただしリスクが低いため、大きなリターンを期待することもできません。リスクを極力減らして、安定したリターンを得たい人におすすめです。

ある程度のリターンを得たいなら『個人向け社債』 or 『債券型投資信託』

ある程度のリターンを得たいないら、個人向け社債債券型投資信託がおすすめです。「個人向け社債」は企業が発行する債券で、利回りは、0.3〜2.0%程度を期待できるでしょう。

債券の特徴は、発行する企業によって異なりますが、国債と同じように元本保証と定期的な利息を受けられるものが多くありますよ。ただし、国債よりは倒産や破綻の危険性があるため、損をする可能性もあります。

また債券型投資信託も、おすすめです。投資信託とは、いろいろな資産や銘柄を組み合わせた金融商品です。債券型投資信託とは、資産の組み合わせを債券に特化させたものを言います。

債券型投資信託は、元本割れの可能性がありますが、債券の組み合わせによっては大きなリターンを得られる可能性もあります。また投資信託は、いろいろな資産や銘柄を組み合わせているため、分散投資が実現していて、大きな損失につながる危険性は低いです。

リターンを重視するなら『外国債』

外国債の中でも新興国債を購入すると、大きなリターンを得られる可能性があります。新興国債とは、トルコや南アフリカ、ブラジルなどが発行元となる債券です。利回りが高く、8%程度を期待できるものもあるでしょう。

またアメリカやイギリスなどの債券でも、年率4%程度が期待できる債券もあります。債券は国や企業など、発行元が様々です。

外貨建てにすれば、為替相場次第では、さらに利益を高めることもできるはずです。ただし、リスクも高いです。

ここ数年でも、トルコ・リラやブラジル・レアルの暴落によって、債券価格も大幅下落することがありました。すると、自分の資産も大幅に減少してしまいます。

リスクの高い外国債を購入するときは、むやみに購入せず、自分なりの情報収集をして、必要以上のリスクを背負わないことが先決です。大手証券会社の情報力が、役に立つかもしれません。

まとめ

債券は、証券会社やネット証券、銀行、信用金庫などで購入できます。ただ、金融機関によって購入できる債券の種類は決まっていて、国債は幅広い金融機関で扱っているものの、社債や外国債などは証券会社がメインで取り扱っていますよ。

債券は安全資産の1つですが、信用リスクや価格変動リスクがあることには注意が必要です。本記事では、おすすめ商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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