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債券投資の利回りの全て!仕組みから利回りの目安まで!

「債券投資の利回りって何?どういうふうに決まっているの?」
「債券の種類ごとの、利回りの目安を知りたい」

このような疑問に、答える記事になっています。

債券投資を始めたものの、どれほどの利益を得られるか、見込みがわからないという方もいるのではないでしょうか。債券投資における利回りとは、シンプルにいうと、債券投資からどれくらいの利益が得られるかを示す割合のことです。利回りとは何かを知って、自分で計算できるようになれば、債券選びに役に立つはずです。

本記事では、債券投資の利回りと利率の違いや、利回りの計算方法を解説します。また利回りに関わる債券投資のリスクや種類ごとの利回りの目安も見ていきましょう。

債券投資と収益の仕組み

債券投資の利回りを学ぶ上で、そもそも債券投資とは何かや、債券投資でどのようにして利益が生まれるのかを知っておく必要があるでしょう。

ここでは、債券投資とその収益の仕組みの概要を解説します。

債券投資とは

債券投資とは、シンプルに表現すると、債券を購入することです。債券とは、国や企業などの発行体が、投資家からお金を借りるために発行する借用証書のことを言います。債券を購入すれば、国や企業にお金を貸したことになるのです。

お金を貸したということは、債券の発行体は借金をしたことになるので、その返済義務が生じます。債券は返済を受ける義務を証明してくれるので、債券自体に価値があり、売買することができます。

債券には満期日(償還日)が設定されており、満期日になると資金の返済を受けられるでしょう。

債券投資の収益の仕組み

債券投資で得られる収益には、次の2種類があります。

  1. 利息収益(インカムゲイン)
  2. 売却益・償還益(キャピタルゲイン)

債券は、国や企業などへの借金です。そのため投資家には、利息を受け取る権利があります。利息はあらかじめ決められていて、定期的に受け取ることになるでしょう。

また債券自体に価値があるため、売却することもできます。債券の取得価格より、売却価格が大きければ、売却益を得られるでしょう。

また満期日になれば、元本を含めた資金が返済されるはずです。そのため取得価格より、償還価格が大きければ利益が出るのです。その利益を、償還益と言います。

もちろん債券投資では、損失を出してしまうこともあります。例えば発行体が財政破綻すると、利息はなくなり、債券の価値も消えるでしょう。それでも債券は、リスクが低い投資対象の1つです。

仮に国債に投資して利息が得られなくなったとしたら、それは国家の破綻を意味します。そうなると債券以外の投資対象は、すでに崩壊しているはずですね。

債券投資の利回りと利率の違い

利回りと利率は、同じような意味として使われることがよくあります。しかし、債券投資における利回りと利率の意味には、違いがあることをご存知でしょうか。利回りと利率を区別できれば、債券での投資判断に役立つはずです。

ここでは、利回りと利率の概要と計算方法を紹介します。

債券投資の利率について

まず債券投資の利率から、見ていきましょう。

債券投資の利率とは

債券投資における利率とは、債券の額面金額に対する、1年間で受けとった利息の割合のことです。表面利率(クーポン)とも、呼ばれています。

額面価格とは、債券に記載されている金額のことで、一般的には、申し込みできる最低単位となっています。また額面価格は、償還金額と同じです。つまり満期日をむかえると額面金額が、返済されるのです。

ちなみに少し複雑ですが、債券を購入するときに使う価格は額面価格ではなく、発行価格です。額面を基準に、発行価格が決められます。

債券の利率は、発行体のリスクと比例関係にあります。まり発行体のリスクが高いと利率も高くなり、逆にリスクが低いと、利率も低くなるのです。

利率の計算方法

では、債券投資における利率の計算方法を確認しましょう。利率は、次の計算式で求められます。

債券の利率=1年間の利息÷額面金額×100

例えば、額面価格が100万円で、利息が1年で3万円、受け取れるとしましょう。すると、利率は次のようになるはずです。

3(万円)÷100(万円)×100=3%

以上のように、債券投資における利率とは、債券の額面価格に対して受け取った1年間の利息の割合なのです。

債券投資の利回りについて

続いて、債券投資の利回りについて確認します。

利回りとは

利回りとは、投資金額(購入金額)に対して生じた、全ての損益の割合です。債券における損益は、利息(インカムゲイン)と売却損益・償還損益(キャピタルゲイン・キャピタルロス)しかありません。投資金額に対する、その2つの損益の割合が、利回りなのです。

利率と利回りの違いをまとめると、

  • 利率は、債券の額面金額に対する利息の割合
  • 利回りは、債券への投資金額に対する全ての損益の割合

となります。

利回りの基礎的な計算方法

利回りを求める最もシンプルな計算式は、次のようになります。

利回り=1年間の損益÷投資金額×100

例えば、債券への投資金額が100万円で、1年間の収益合計が5万円と計算できたとしましょう。すると、次のような計算式になります。

5(万円)÷100(万円)×100=5(%)

ただし、上記の計算は債券の利回りをとてもシンプルに表したときのものになります。債券の利回りには、購入時期や売却時期に応じた、いろいろな計算方法があるのです。次に、債券の利回りのいろいろな計算方法を紹介します。

債券投資の利回りの種類と計算方法

それでは、先ほど紹介した利回りの計算方法以外の、債券投資における利回りの計算方法を見ていきましょう。各利回りの種類の定義と、合わせて解説します。

債券の利回りには、次の3つの種類とその計算方法があります。

  1. 応募者利回り
  2. 所有者利回り
  3. 最終利回り

それぞれ、確認していきましょう。

応募者利回り

応募者利回りとは、新たに発行された債券(新発債)を、発行日に発行価格で購入し、満期日まで所有した場合の利回りのことです。応募者利回りは、新発債の発行価格に対して、1年間でどれほどの利息と償還益が得られるかの見込みを表す割合のことになります。計算式は、次のようになります。

応募者利回り={表面利率+(額面価格−発行価格)÷償還年数}÷発行価格×100

では、例として次のような場合を考えてみましょう。

  • 表面利率5%
  • 額面100円
  • 発行価格102円
  • 償還年数(発行から償還までの年数)10年

以上の条件を、計算式に当てはめるち次になります。

{5+(100−102)÷10}÷102×100=4.71(小数点第3位四捨五入)

計算から例の債券は、発行価格に対して4.71%の利回りが期待できることがわかりました。

所有者利回り

所有者利回りは、債券を購入してから、満期日を待たずに途中売却したときの、購入価格に対する損益割合のことをいいます。所有者利回りで求めたいのは、途中売却した場合の利回りです。発行日は、いつでも問題ありません。

購入価格に対し、1年間の利息と売却益がどれくらいかを、所有者利回りは表します。以上のことを、計算式に表すと次のようになるでしょう。

所有者利回り={表面利率+(売却金額−購入価格)÷所有年数}÷購入価格×100

では、次のような条件を、計算式に落とし込んでみましょう。

  • 表面利率5%
  • 売却価格105円
  • 購入価格100円
  • 所有年数5年

{5+(105−100)÷5}÷100×100=6

売却した収益によって、1年間で6%の利回りが実現できたことがわかりましたね。

最終利回り

最終利回りとは、すでに発行されている債券(既発債)を購入してから、満期日まで債券を保有していたと仮定した場合に、1年間で購入価格に対してどれほどの収益を得られるかを表す割合のことです。

ポイントは、購入するのが既発債であることと、購入価格に対する割合であることです。新発債を発行価格で計算する応募者利回りとは、その点で異なります。最終利回りを求める計算式は、次のようになります。

最終利回り={表面利率+(償還価格−購入価格)÷残存年数}÷購入価格×100

では例として、次のような条件を設定してみましょう。

  • 表面利率5%
  • 償還価格105円
  • 購入価格100円
  • 残存年数5年

すると、次のような計算になりますね。

{5+(105−100)÷5}÷100×100=6

最終利回りでは、購入したときにある程度の最終的な利回りを把握しておくことができるでしょう。

債券投資の利回りと残存期間・購入価格の関係

利回りは、表面利率や購入価格、残存期間などの要素によって変化します。例えば、表面利率は利息なので、表面利率が増えれば、利回りも上昇するでしょう。ではその他の要素では、どのように変化するのでしょうか?

ここでは、残存期間と購入価格と利回りの関係を見てきましょう。

利回りと残存期間

残存期間は、長くなると利回りが高くなる可能性があります。なぜなら、利息が増えるからです。

例えば、年率5%の100円の債券があったとしましょう。残存期間が、5年であれば受け取れる利息は25円ですね。一方で残存期間が10年間であれば、50円になります。

このように、残存期間が長ければ、受け取る利息が増えるため、利回りが高くなる可能性があります。ただし、以上のことは絶対ではありません。

残存期間が長くなるということは、その期間に財政破綻や、経済状況の悪化などの、予期できない悪影響が起こる可能性があるからです。つまり、リスクが高くなるのです。

リスクとリターンは比例関係であるため、リスクが増えるとリターンが増え、リスクが減るとリターンも減るでしょう。リスクとリターンの関係が、利回りと残存期間にも当てはまるのです。

利回りと購入価格

債券価格が高くなり、購入も高くなると、利回りは小さくなります。なぜなら、最終的に受け取れる収益が減るからですね。例えば、100円で債券を購入し、5円の収益を得られれば利回りは5%でしょう。

では価格が上がって、110円で購入したらどうなるでしょうか。利回りは、約4.5%まで減少してしまいます。逆に言えば、購入価格が低くなれば、利回りは上がるのです。

債券の価格は、需給によって変動します。人気がある債券なら価格が上がり、人気がないと下がります。

そのため、需要のある債券は、価格が上がり。利回りが低くなることで、買い手の数は落ち着いてくでしょう。一方で人気がない債券は、価格を下げ利回りを上げることで、買い手を増やそうとするのです。

債券投資の利回りに影響するリスク

先ほど、リスクとリターンは、比例関係とお伝えしました。リスクが高いと、損をしてしまう可能性が高い反面、リターンは大きくなります。

リスクが低いと、安定した収益がのぞ3めますが、リターンは小さくなるでしょう。債券におけるリターンとは、利回りのことですね。

そこでここでは、利回り(リターン)に影響する債券投資のリスクを紹介します。紹介するリスクは、次の5つです。

  • 信用リスク
  • 流動性リスク
  • 価格変動リスク
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

それでは、具体的に見てきましょう。

リスク①:信用リスク

信用リスクとは、国や企業などの債券の発行体が、財政状況や経済状況によって利息や償還益が得られなくなる危険性のことです。例えば社債なら、企業の財政悪化や倒産などによって、債券の価値がなくなってしまう恐れがあるでしょう。

基本的に債券は、元本割れしにくく、安全性の高い投資商品です。なぜなら、債券の本質が借金であるため、元本保証されているから。ただし、たとえ元本保証があるとしても、それは債券の発行体に返済能力があるときに限ります。

そのため、返済能力がなくなってしまうような、倒産や財政破綻があると、元本保証はなくなってしまうので、発行体に借金の返済能力がなくなることを、債務不履行(デフォルト)と言います。

では、信用リスクはどのように見分けるのでしょうか?リスクを完璧に見抜くことはできませんが、ある程度の安全性をはかる方法はあります。その方法とは、信用格付けを確認することです。

信用格付けとは、格付け会社によって債券の発行体の信用リスクがレベル分けされたデータのことを言います。格付け会社には、ムーディーズ社やスタンダード・アンド・プアーズ社などがあります。

格付けは、会社によって異なりますが、AAA〜Dに割り振られています。AAAが最も安全性が高く、Dは安全性が最低です。

そして、BBB以上が投資適格債といい、信用リスクの低い債券となっています。BBB未満は、投機適格債でリスクが高くギャンブル的な投資になることを示しているでしょう。

リスクとリターンは比例するため、Dに近づけば近くほど、高利回りが期待できるはずです。ただし、損をする可能性も高いため周到な情報収集と資金力が必要になるでしょう。

リスク②:流動性リスク

流動性リスクとは、債券を売って現金にしたいときに買い手が見つからない危険性のことです。債券投資のメリットの1つに、高い流動性がありますが、債券はいつでもどこでも現金化できるわけではないのです。

債券を売りたいときに、買い手が見つからない原因は、人気がないことや価格のわりにリターンが見込めないなど、様々でしょう。

ただし、多くの投資家は信用リスクが高い債券はあまり買いたがらないようです。なぜなら、収益の見込みが不透明で、損をしてしまう可能性があるからです。

投資家なら誰でも、損をしたくないものです。途中売却を前提に債券を購入するなら、信用リスクを把握しておく必要があるでしょう。

リスク③:価格変動リスク

価格変動リスクとは、債券の価格変動によって損失を出してしまう恐れのことです。債券価格は、日々変動していて、購入時より価格が高くなっていることもあれば、安くなっていることもあるでしょう。シンプルに、割高で購入した債券を、安く売ってしまうと損しますよね。

債券価格の変動は、「市場金利」と「需要と供給の関係」で説明できます。例えば、年率3%の債券があったとしましょう。市場金利が3%未満であれば、多くの投資家が債券の高い利率にひかれ、債券を買い求めるはずです。

つまり、需要が増えます。需要が増えたので、債券自体の価値が高まり、価格も上がっていくのです。

それから、市場金利が5%まで上がったとしましょう。すると、預金などの方が債券よりも利率が高まり、債券を手放す人が多くなります。供給が増えて、価格が下がるのです。

以上のことをシンプルにすると、「金利が高くなると債券価格が下がり、金利が下がると、債券価格が上がる」ことになります。つまりできるだけ、人気のない債券を購入して、人気がでてきたタイミングで売れれば、収益が得られるはずですが簡単ではありません。

リスク④:為替リスク

為替リスクとは、外貨と円の交換時に、差額で損をする危険性のことです。為替リスクが発生するのは、外貨を利用した債券を購入したときです。

債券の収益は、利子と売却益・償還益ですが、外貨建て債券では収益は外貨での計算になります。債券からの利益を円で利用したいなら、外貨を円にしなければなりません。

すると、たとえ利益が出ていたとしても、為替相場によっては大きく目減りしてしまう恐れがあるのです。外貨建てでは、収益を円に変えるタイミングが大切です。

外貨を円にするときは、円安が有利です。逆に、円高のときに不利になります。円安とは円の価値が外貨よりも低いことを示し、円高は円の価値が外貨よりも高いことを示しています。

例えば、債券から100ドルの利益が出ていたとしましょう。1ドル=90円のときに100ドルを円にすると、9,000円ですよね。1ドル=110円なら100ドルは11,000円になり、1ドル=90円よりも多くの円を手に入れられたことになります。

為替相場を予測することは難しいく、思う通りにはできません。タイミングをはかるのもいいですが、過度に期待しすぎて機会を逸することもあるので要注意です。

リスク⑤:カントリーリスク

カントリーリスクとは、海外の国家や企業が持つ信用リスクのことです。つまり、信用リスクを外国に当てはめたリスクと言えるでしょう。

日本は、世界の中でも政治・経済や社会情勢、通貨などあらゆることが安定した先進国です。そのため、あまりイメージがわきにくいかもしれませんが、海外には、暴動や戦争が勃発したり、急な通貨危機に見舞われたりする国がたくさんあります。

最近の例でいうと、ギリシャの財政危機や、中東での戦争です。またトルコ・リラやブラジル・レアルなどの新興国の通貨も暴騰・暴落がくりかえし起こっていました。カントリーリスクの高い債券は、投機的に取引されていることもよくあります。

今では、日本の証券会社でいろいろな国の債券が購入できるようになったので、カントリーリスクが顕在化しています。カントリーリスクのおおざっぱな分類をすると、アメリカやイギリスなどの先進国はリスクが低く、トルコやブラジル、シンガポールなどの新興国はリスクが高いです。

リスクの大きさは、リターンが大きさも示しているので、リターンを求めてカントリーリスクの高い債券を購入するのもいいでしょう。

債券投資における種類別の利回りの目安

債券には、様々な種類があります。そして、種類によって利回りの大きさも変わります。

ここでは、債券の種類ごとの特徴と利回りの目安を紹介します。紹介する債券は、主に取引されている次の4つです。

  • 国債
  • 社債
  • 外国債

では、解説していきますね。

国債と利回りの目安

国債とは、国が発行する債券のこと。国債は、最も安全な債券と言えるでしょう。なぜなら、国家は財政破綻しにくいからです。

国家が財政破綻するのは、異常事態であるため、他の投資先もただではすまないはずです。そして国債は、元本保証されているので、損する可能性はほぼありません。

国債の利回りは、0.05〜1.0%ほどでしょう。安全性が高い反面、高い利回りも期待できないのが現状です。

投資家になじみがあって、気軽に購入できるのは「個人向け国債」です。個人向け国債は、政府によって個人投資家のために設計された債券です。

基本毎月発行で、元本保証があり、1万円から購入できます。利息は、半年に1回のペースで定期的に支払われるでしょう。

購入は、銀行や証券会社の窓口はもちろん、インターネットからもできます。購入したあとは、いつでも売却して現金にすることもできますよ。

なにりも魅力的なのが、最低保証金利0.05%があることです。必ず、0.05%分の利息が受け取れます。そのため、国債の最低利回りを0.05%というように紹介したのです。

個人向け国債は、次の3種類から選べます。

  • 変動金利型10年満期
  • 固定金利型5年満期
  • 固定金利型3年満期

変動金利は、市場金利の変化に応じて利率が変わり、固定金利は、購入したときのまま満期日まで利率が変わりません。

社債と利回りの目安

社債とは、企業によって発行された債券のことです。社債は、企業が事業展開するための必要資金を集めるために発行します。その点、株式投資と同じですが、株式は投資家からの出資であるのに対して、社債は企業への借金です。

企業は、株式を購入した投資家に資金の返済義務はありません。ただ、企業には事業を発展させ企業を成長させる責任があり、投資家は企業の成長によって利益を得ます。つまり株式を購入した投資家は、投資額の分だけ、企業と運命共同体であると言えるでしょう。

一方、企業は社債を購入した投資家に対して、利息を支払い、元本を返済する義務があります。そのため、社債にも元本があると言えるのです。ただし、企業は国家よりも破綻や倒産するリスクが高いでしょう。

ちなみに、一定の条件を満たせば社債から株式を購入できることもあり、そのようなユニークな点が、社債の魅力でもあります。

社債の利回りの目安は、0.3〜3.0%ほどでしょう。社債は会社によって信用リスクが異なるため、利回りの幅が広いです。例えば、多くの企業が発行している個人向け社債を確認してみると、0.3〜1.0%程度の利率を設定しているのがわかります。

低金利化の銀行預金や国債の利率に比べて、魅力的な高さと言えるでしょう。ただし個人向け社債は、発行する企業によって販売ルートが異なるため、国債よりも購入に手間がかかる可能性があります。

外国債と利回りの目安

外国債とは、発行市場や発行体、通貨のどれかが外国になっている債券のことです。例えば楽天証券では、次の国家の債券を取り扱っています。

  • アメリカ
  • イギリス
  • ヨーロッパ連合
  • 中国
  • トルコ
  • 南アフリカ
  • インド
  • オーストラリア
  • ニュージーランド
  • メキシコ
  • ブラジル

先進国から、新興国まで幅広く扱っているのがわかりますね。

外国債には、ショウグン債やサムライ債といった種類もあります。ショウグン債は、発行体が外国で、日本で外貨建てで販売されている債券です。

サムライ債は、外国の発行体が日本で円建てで販売している債券です。そのため、サムライ債には為替の影響がありません。

外国債の利回りの目安は、1.0〜8.0%程度でしょう。先進国でカントリーリスクの低い債券は比較的利回りが低く、トルコやブラジルなどの新興国のリスクの高い債券は、高い利回りになっています。

リスクとリターンは比例するので、資金を増やしたいなら、リスクと利回りが高い債券の購入がいいでしょう。ただしトルコ・リラやブラジル・レアルといった新興国通貨が、暴落して多くの債券投資家が損失を出したこともあり、むやみに利回りの高い債券を買うのは危険でしょう。

債券型投資信託と利回りの目安

ここでは、債券型投資信託とその利回りの目安を紹介します。債券型投資信託は、投資信託であるため、厳密には債券ではありせんが、投資信託を通して債券を購入していることに変わりないので、ここで紹介することにしました。それでは、債券型投資信託の詳しい特徴と、その利回りの目安をみていきましょう。

債券型投資信託とは

債券型投資信託とは、債券をメインに組入れた投資信託のことです。そもそも投資信託とは、株式や債券などを資産やその銘柄を組み合わせた金融商品のことを言います。多くの投資家から資金を集めて(ファンド)、プロ(ファンドマネージャー)が決定した株式や債券などに投資して運用します。

つまり投資家は、投資信託を購入すれば、プロに運用を任せられることになりますね。ファンドの運用成績によって、損したり利益を得たりすることになるのです。

債券型投資信託の種類

債券型投資信託には、次のような種類があります。

  • 国内債券
  • 先進国債券
  • 新興国債券
  • 各国債券
  • ハイイールド債券
  • 外貨建て債券

各国債券とはアメリカやオーストラリアなど、1つの国の中で発行されている債券です。例えばアメリカで発行されている債券をメインで扱う投資信託などがありますよ。

ハイイールド債券とは、利回りが高い債券の総称です。ただし、利回りが高いということは、リスクも高く価格の上下が激しいでしょう。以上のように、債券型投資信託にも多くの種類があり、その特徴も異なります。

債券型投資信託の特徴

債券型投資信託の特徴は、次のようになります。

  • 元本保証がない
  • 手数料がかかる
  • 少額から購入できる
  • 分散投資が実現できる

以上のように、債券とは違う債券型投資信託ならではの特徴がありますが、かかえているリスクはほぼ同じです。

元本保証がない

本来、債券には元本保証がありました。しかし、債券型投資信託には元本保証がありません。債券型投資信託では、債券市場の価格に連動していたり、債券の売買による損益で成果が出ていたりして、債券の元本保証を前提にしていないからです。

そのため、債券型投資信託では投資資金から、損失を出すことがあります。ただし、債券の種類によって損失の大きさは異なりますよ。

例えば国内債券は、安全性が高く損失が少ない傾向にあります。一方で新興国債券やハイイールド債兼などのリスク性債券は、大きな損失につながり安いでしょう。

手数料がかかる

国内債券や社債は、購入する際に手数料がかかりませんでした。しかし債券型投資信託では、手数料がかかるようになります。主な手数料は、次の3つです。

  • 購入手数料
  • 信託報酬
  • 信託財産留保額

購入手数料は投資信託を購入する際に、信託財産留保額は投資信託を手放すときに支払う手数料です。投資資金に対する一定割合の価格が、手数料になります。

ただし、最近の投資信託では、購入手数料や信託財産留保額を支払う必要のないものも増えてきました。購入手数料にない、投資信託のことを「ノーロード」といいます。

3つの手数料の中で、最も重要なのが信託報酬です。なぜなら、投資信託を保有している間、毎日支払わなければならないから。

高いものでは、投資した総資産額に対して2〜3%を支払う投資信託もあります。そのため、できるだけ信託報酬の低いものを購入するのがおすすめですよ。

ノーロードやのものや信託報酬が低い傾向にあるのが、インデックスファンドです。インデックスファンドとは、債券市場の価格動向を示す指数(インデックス)に連動する運用成績を目指す投資信託のことです。インデックスファンドの信託報酬は、1%台が主流となっていますよ。

手数料をおさえるなら、ノーロードで、信託報酬の低いインデックスファンドの購入が最適です。

少額から購入できる

実は投資信託は、100円から購入できるものがあります。それ以外にも、1,000円程度で購入できるものも多く、少額から始められるのです。

債券は、少なくとも1万円は必要でしょう。例えば、個人向け国債の最低投資金額は1万円です。その他の債券も、まとまった資金が必要になります。なぜなら、債券の発行の目的が資金調達にあるからですね。

一方で投資信託は、多くの投資家から資金を集めているので、1人あたりの金額は多くありません。そのため、100円からの投資でも成り立つのです。

いきなり万単位の投資に抵抗のある方は、債券型投資信託で少額から始めてみてはいかがでしょうか。金額が少なければ、損する価格も少なくなるでしょう。

分散投資が実現できる

債券型投資信託は、分散投資が実現できます。なぜなら、投資信託の商品の特徴が株式や債券などの資産や銘柄を組み合わせているからです。

投資のセオリーは分散投資です。分散投資とは、投資対象を1つにしぼらず、いろいろな資産や銘柄に投資していくことをいいます。すると、急な損失に耐えられるようになるでしょう。

例えば、ある株式の銘柄だけに、1万円を投資していたとしましょう。その株式が、暴落して30%の損失を出したとしたら投資資金は7,000円に減ります。

一方で、5,000円をその株式に、もう5,000円を債券に投資したとします。先ほどの例と同じように株式が暴落すると、株式への投資資金は3,500円となりますね。

一方で、債券は10%の利益が出ていたとします。すると、債券への投資資金は5,500円になっており、株式と合わせて9,000円。つまり株式で暴落が起きても1,000円の損失ですんだのです。

もちろん上記の例は全て仮定ですが、分散投資には以上のように損失を少なくする効果があるのです。投資信託は、いろいろな資産や銘柄を組み合わせた金融商品であるため、暴落に強いと言えるでしょう。

債券型投資信託の利回り目安

債券型投資信託の利回りの目安は、1.0〜8.0%程度でしょう。利回りに幅があるのは、債券型投資信託の種類によって期待できる利回りが異なるからです。

国内債券型や先進国型は、比較的安全性が高く損失は少ないでしょう。その代わり、大きな利回りも期待できません。

一方の新興国債券型やハイイールド債券型は、値動きが激しく損失を出す可能性がありますが、利回りが大きくなります。

ただし投資信託はもともと、長期的な運用を前提とした金融商品です。そのため、たとえ利回りが低い国内債券型や先進国型に投資したとしても、長期的にリターンが増えることもありえます。

債券型投資信託を購入し始めるころは、リスクの低い安定した債券に投資しつつ、慣れてきたころに、リスクのある債券の投資信託を購入してくのがいいでしょう。

まとめ

債券投資における利回りとは、投資金額(購入金額)に対して生じた損益の割合のことです。一方の利率とは、債券の額面金額に対して、1年間で受け取れる利息の割合のことでした。

そして、債券の利回りには、次の3つの種類があります。

  1. 応募者利回り={表面利率+(額面価格−発行価格)÷償還年数}÷発行価格×100
  2. 所有者利回り={表面利率+(売却金額−購入価格)÷所有年数}÷購入価格×100
  3. 最終利回り={表面利率+(償還価格−購入価格)÷残存年数}÷購入価格×100

債券の種類ごとの利回りの目安は、次のようになります。

  • 国債の利回り:0.05〜1.0%
  • 社債の利回り:0.3〜3.0%
  • 外国債の利回り:1.0〜8.0%
  • 債券型投資信託の利回り:1.0〜8.0%

リスクと利回りは、比例関係にあります。そのため、大きな利回りを得たいなら、相応のリスクを背負わなければなりません。

まずは、自分の背負えるリスクを把握してみてください。その上で、リスクに見合ったリターンを得られる債券を選びましょう。

債券のもつリスクも、ここに再掲します。

  • 信用リスク
  • 流動性リスク
  • 価格変動リスク
  • 為替リスク
  • カントリーリスク

本記事では、債券の利回りの仕組みや目安について見てきました。少しでも、あなたの債券投資の参考になれれば幸いです。

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